真夜中に会いたくなり 彼のもとへ
私が突然抱きつき 彼は泣いてる
ほらやっぱり私のこと 好きなんでしょ
後悔してるよねきっと
出典: 好きって言ってよ/作詞:あいみょん 作曲:あいみょん
ここでは清算できなかった彼への想いが募り、行動にでてしまったことがわかります。
浮気相手の所なのかは不明ですが実際に彼に会いに行ってしまった彼女。
そしてきっと愛を叫んだのでしょう。2行目では彼が困惑して泣いているのだと思われます。
もしかしたら常軌を逸した彼女の行動にびっくりし、恐怖を感じたのかもしれません。
はたまた、彼女をそこまで傷つけてしまったという罪悪感からでしょうか。
彼が泣いてしまった理由はわかりませんが、このあたりから主人公の一方的な想いが強くなっていきます。
3,4行目では決めつけている印象です。
「私のことがやっぱり好きだから泣いてるんでしょう?」と言わんばかりです。
あなたにも嗅がせたい木の匂い
浅草に立ち並ぶお店に入ったの
木の良い匂いがした
明日には味わえるからね
出典: 好きって言ってよ/作詞:あいみょん 作曲:あいみょん
ここでも出てくる地名「浅草」。彼女と彼はもしかしたら浅草にゆかりがあるのかもしれません。
同棲を始めた頃、一緒に食器を買いにいったりしたのかもしれませんね。
その思い出の場所に1人行き、包丁を買った彼女。
そしてここにでてくる「木の匂い」はもしかしたら包丁の柄のことではないでしょうか。
確かに老舗の包丁屋さんに入ると木の香りがします。それは和包丁の柄には朴とケヤキが使われているからです。
これを考えると最後の1行が何を意味するのかお分かりいただけるかと思います…。
殺したくなるほど愛してる
殺されても仕方ない
貴方が悪い 貴方が悪い
貴方が悪い 貴方が
出典: 好きって言ってよ/作詞:あいみょん 作曲:あいみょん
先ほどの穏やかさから一変して豹変さえしたように感じられる歌詞です。
繰り返し「あなたのせいだ」と表現しているのはちょっと怖いですね。
そしてなぜこのような言い方をしているのでしょうか。まるで何かしてしまった後のセリフのようです。
「こんなことをするのはあなたのせいだからね」そんなニュアンスが伝わってきますね。
後悔しても遅いから
貴方が謝らないかぎり私はあの子を狙い続ける
死体が二つにならないといいね だから
出典: 好きって言ってよ/作詞:あいみょん 作曲:あいみょん
そして注目なのが次の2行で、ここではっきりとした脅迫だということがわかります。
浮気相手に向いていた怒りが今では彼に向いているのも彼女が怒り狂っているからだと思われます。
先ほどの歌詞の「味わえる」の意味にも繋がってきますね。
わざわざ思い出の浅草で買った包丁は、自分を裏切った彼とその浮気相手を殺害するため…。
殺してしまいたいくらい愛していたということなのだと思いますが、なんとも過激な発言です。
私の元へ今すぐ戻ってきて
好きって言って
好きって言って
好きって言ってよ
好きって…
好きって言ってよ
出典: 好きって言ってよ/作詞:あいみょん 作曲:あいみょん
最後の歌詞部分では、先ほどまでの「殺したい」という気持ちとは裏腹な気持ちが伝わってきます。
「そんなこと私にさせないで。あなたか好きって言ってくれたら許してあげるから。」
そんな気持ちではないでしょうか?
自分でも普通じゃない感情には気が付いていてでもそれを抑えられるのはやっぱり彼の愛情なのです。
彼はこの彼女の気持ちにどう答えたのでしょうか?
結末はどうなったのかわかりませんが、ここまでの愛情と憎しみをどうにか解放できていたらいいですね。
本当に手にかけてしまう前に…。