「UNLOCK」はWIXOSSシリーズの集大成となるOP

UNLOCK(井口裕香)はアニメPVに使用された曲!?その魅力を徹底紹介!MVも観てね♪の画像

「UNLOCK」は井口さんにとって「WIXOSS(ウィクロス)」シリーズで2期連続となるOP

同シリーズで初めてのOPを務めた第3期「Lostorage incited WIXOSS」の「Lostorage」に続くOPです。

歌はこのアニメに第3期から声優として出演している井口さん。

作詞は第1期と第2期で主題歌を歌い作詞作曲も手掛けている分島花音さん。

作曲は数多くの人気アニメやゲームで楽曲を提供している元I'veの中沢伴行さん。

キャラクターが総出演するアニメと同じように、豪華なアーティストの力が結集された「WIXOSS」の集大成にふさわしいOPです。

第3期のOP「Lostorage」は疾走感あふれるデジタルサウンド

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第3期のOPとなった「Lostorage」は井口さんにとって声優として主演を務めた作品ではじめてのOPとなった楽曲

7thシングルとして2016年10月26日にリリースされています。

タイトルはアニメ第3期の「Lostorage incited WIXOSS」をズバッと象徴するタイトルになっています。

「Lostorage」はおそらく造語。

記憶を代償に戦うアニメの内容から「Lost=失う」と「Storage=記憶」をかけて考えられたのではないでしょうか。

第3期ではアニメの第2期で終わったと思われた戦いが、悪意を持って再び動き出します。

井口さんの「Lostorage」も新たな戦いが始まるというイメージを想起させるデジタルサウンド中心の疾走感あふれる曲調になっています。

Lostorageを受け継いでいる「UNLOCK」

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「Lostorage」の歌詞も第3期のアニメに沿うように記憶や存在そのものを追い掛ける内容になっています。

Born→memory
全てが生まれ
全てを消して
全てを超えて
私を組み立てる記憶
叫んでいるわ 頭の中

出典: Lostorage /作詞:KOTOKO 作曲:井内舞子

作詞のKOTOKOさんも作曲編曲の井内舞子さんもI'veで活動していた経験のあるメンバーです。

作詞のKOTOKOさんはシンガーソングライターでI'veのボーカリストとしても活動していました。

KOTOKOさんは人気アニメやゲームで250曲を超える楽曲のボーカルを担当。

「Lostorage incited WIXOSS」のはかなく、悲壮な世界観も叙情的に表現しています。

そして、ストーリーが第4期へとつながっていくように、I'veでの活動経験のある中沢伴行さんに作曲が受け継がれています

「UNLOCK」は「WIXOSS」の世界観へ没入させるメロディアスなナンバー

戦いの幕開けを告げる疾走感あふれる「Lostorage」から「UNLOCK」は幻想的なメロディアスなナンバーに仕上がっています。

井口さん自身も「かっちり歌うというより、話しかけているような、ささやいているような感じを意識した」と話しています。

それが、抑揚を抑えてどこかすがるような印象を抱かせる歌い方につながっているんですね。

無情な戦いに引き込まれていく少女たち。

そして、物語の全編をとおして描かれている人間の欲やエゴ。

報われることのない「WIXOSS」シリーズのはかなく切ない世界観が心を包んでいきます。

タイトルの「UNLOCK」はカードバトルの必殺技!

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タイトルの「UNLOCK」は「鍵を開ける」や「解き放つ」などの意味を持っています。

アニメの「WIXOSS」シリーズではそれぞれの願いや欲望を叶えるためにカードバトルが繰り広げられていきます。

「UNLOCK」がOPになった第4期では、カードバトルの新たな必殺技として「アンロック」というシステムが登場

また、ストーリーの根幹となる部分でも「鍵を開ける」ことがキーワードになっています。

楽曲のタイトルとなった「UNLOCK」はアニメの第4期を象徴するワードをストレートに用いたタイトルといえるでしょう。

アニメ「WIXOSSシリーズ」は”逆販促”のダークアニメ

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アニメ「WIXOSS」シリーズはスカッとするヒロイックなアニメではありません。

むしろ、その反対で見ている方もつらくなるような悲壮感が絡みつくダークファンタジーアニメです。

ほかのカードゲームをテーマにしたアニメは主人公が強いカードを使って敵を倒し世界を救うというのが一般的です。

しかし、「WIXOSS」シリーズはカードバトルシーンにおいてもカードや戦い方についての描写は限定的です。

戦っている少女たちの苦悩や葛藤に主眼が置かれています。

そのため「カードゲームを売るつもりがないんじゃないか」という理由から逆販促アニメとも呼ばれてしまっています。