「LIFE」のステージに突然現れた「キミ」。
平凡で面白味には欠けるかもしれないストーリーを、キッチリと演じれば大丈夫と信じていた僕。
途中でシナリオを変えて共演者を入れるという構想も持っていませんでした。
「キミ」の登場は衝撃的。青空なのに突如落ちた雷に打たれた僕は心も頭も大混乱です。
ここまで淡々と続いていた平穏なストーリーは、別のカテゴリーに変更をしなければいけないのか…?
頭をよぎるのは「キミ」の登場は何か悪いことが起こる前兆という不安。
それとも「キミ」は惑わすように微笑んで、僕の前から消えてしまうという笑い話なのでしょうか。
その2つともが違うことに気が付いた歌の主人公は、立ち上がりました。
決めたのです、シナリオの変更を。2人で演じる2人のためのストーリーに書き直します。
変わることは良いことです
君との出会いがあったから
あたりまえと思っていたことも
きみとならばひっくり返ってしまう
嫌なことあってムシャクシャする夜も
きみと話すと素直になれる
出典: LIFE/作詞:磯貝サイモン,ナオト・インティライミ 作曲:ナオト・インティライミ
「あたりまえ」の後に続く言葉は「仕方がない」があります。
当たり前だから何か対策をしても仕方がないと思っていること。
でも見る方向を変えればポジティブにとらえることも出来るのです。
美味しいものを食べるために仕方なく並ぶ行列も、ワクワクとの出会いを待つ2人で過ごす時間になります。
ケアレスミス続きで、重さの増したメンタルを引きずった夜。
以前の解決方法はそのまま寝るしかありませんでした。
でも君のおかげで、会話をするというシーンがシナリオに追加されたのです。
ぼくのシナリオに続きを書けば
いつでもぼくら生まれ変われるのさ
幾千通りのぼくらのLIFE
予想もつかない未来を書き足すのさ
そうだ きっと きみがその役目なんだ
出典: LIFE/作詞:磯貝サイモン,ナオト・インティライミ 作曲:ナオト・インティライミ
変える必要も予定も無かった自分のためのシナリオ。
でもシナリオの変更をためらう必要が無いことを、君が教えてくれました。
生き方や考え方は100人いれば100通り。人生は生きているその人が決めればいいのです。
独りで演じていたシナリオは、君という共演者が出来たことで結末を書き替える必要が出てきました。
最終ページまで独りで演じるはずのシナリオに、まず君との未来を進行形で続けます。
君がいるから変われます。君がいるから変化を恐れない僕になることが出来たのです。
突然の電気系統の不具合?
君のために強さも備わった僕のためのシナリオが順調に続くはずでした。
ところがまたもや、突然の出来事が僕に降りかかります。
これを乗り越えれば…
「NO ! ボクハダレダ?」
予想外のハプニング
「あれ?照明も消えた?」
人生の迷走中
「ちょっと待って、誰だ?」
ぼくを呼び止めたのは
同じ暗闇の中の そう きみの声だった
出典: LIFE/作詞:磯貝サイモン,ナオト・インティライミ 作曲:ナオト・インティライミ
新しいシナリオに書いた未来に向かうはずだったのに、起きたのは突然のブラックアウト。
進むべき道どころが足元さえも見えない暗さです。
もしかしたら、奈落に落ちてしまったという不安に襲われます。
せっかくシナリオ通り順調に行くと信じていた僕は暗い世界で立ち尽くしました。
上手に行くのか、それとも下手に進むのか、手を伸ばすことにも勇気がいります。
でも舞台の上にいるのは僕独りでは無いことに気が付きました。
君のことを忘れていた訳ではありません。
変化に弱い僕がいつも通り、突然のブラックアウトに対応が出来なかっただけです。
僕を呼ぶ君の声が聞こえます。声がする方に僕は手を差し出しました。
自分史上最高レベル
劣等感ずっと抱えていたのにね
きみとならば強くなれるんだ
もう最強さ もし世界が灰になっても
きみのためなら生きていける
出典: LIFE/作詞:磯貝サイモン,ナオト・インティライミ 作曲:ナオト・インティライミ
人と比べて劣っているところを数えていた毎日。
あまりにも人よりダメな点が多くて他人と交わることも拒否をしていました。
独りで生きるためのシナリオを作ることで、何とかここまで生きてきたのです。
でも君という共演者が僕を変えてくれました。
地球がどんな終わり方をするかは分からないけれど、その瞬間だって僕は君を守ります。
今まで感じたことのない力で僕は君を引き寄せました。
飛び出せ…光を目指して
君と2人ならどこにでも行ける気がしてきました。
それは単なる思い込みではありません。僕はこれまでしたことが無かった行動に出ます。