初期EXILEの珠玉のバラード「song for you」の歌詞を紐解く

現在はボーカルが清木場俊介からTAKAHIROに変わったり、パフォーマーの人数も増えて大所帯のグループと化したEXILE。

まだ初期のメンバーで構成されていたEXILE第1期を支える珠玉のバラードの歌詞に迫ります。

男らしい優しさを振りまく場面から始まっていきます。

健気に泣いている姿を見せないようにする彼女に対し、泣いている理由を聞くような野暮なことはしない男性の優しさが表れています。

しかし、最後はそれでもと続いていきます。

いつまでも泣いているばかりじゃない、長い人生、つらいこともあれば悲しいこともありますが、その分、楽しいことや嬉しいことも詰まっています。

そんな瞬間を夢見てみようと投げかける歌詞になっています。

前の歌詞とリンクした歌詞になっています。

嫌なことがあった日でも、笑うことができる日を色づかせるための過程だと思えば、乗り越えていくことができます。

そして、サビがやってきます。

どんなことがあっても君は1人じゃない、そばにいることは出来なくても君の幸せを願っているという素敵な歌詞になっています。

泣いている理由を聞くわけでもなく、何もしてあげるでもなく、そっと想いを飛ばしながら、君の気持ちにそっと寄り添うことの出来る言葉を届けようと伝えるその姿勢に心を打たれます。

歌ではなく詩(うた)と表現しているところもミソですね。

情景の浮かぶ素晴らしい歌詞です。

夜空に浮かぶ星はその場に留まっているように見えますが、実際は地球の自転によって動いています。

それを肉眼で捉えることは出来ません。

しかし、確実にあるその動きは時間が経つということを明らかにしていて、明けない夜もないように確実に朝を連れてくるのです。

嫌なことがあって今はそれしか目に入らなくても、時間が経てば朝が来るのと同じように、新しい日々や楽しいことも巡って来るのです。

つらいことに対しては何でこんなことになってしまったのか、何で自分だけがと思いがちです。

しかし、それにもちゃんと理由があって、その先に待つ嬉しい出来事に繋がっているのです。

ひとつひとつの出来事を大切にしていくことで君の物語は輝いていくのです。