THE PINBALLS

骨太ロックバンド

【蝙蝠と聖レオンハルト/THE PINBALLS】MVの舞台はさびれた○○!歌詞の世界観を徹底解説の画像

埼玉県出身の4人組ロックバンドTHE PINBALLS

ガレージロックを中心にパンク、ブルースロック等を手がける彼ら。

2006年結成からインディーズで活動していた彼らは、昨年末に遂にメジャーデビューを果たします。

メジャーデビューアルバム「NUMBER SEVEN」より、怪しい世界観を見事に表現している「蝙蝠と聖レオンハルト」について解説していきます♪

MVにも注目です!

妖艶な雰囲気の中でかき鳴らすギター

暗く怪しい雰囲気の中、手数の多いドラム、勢いよくかき鳴らすギターのリフ。

ダークスーツを身にまといロックを奏でる姿が、純粋なカッコ良さも感じさせるMVに仕上がっています。

ファンの中には、メジャーデビューするにあたってどういう曲をつくっていくのか不安に思う人もいたでしょう。

メジャーデビューしてから曲風やバンドの路線が変わっていく事はよくあることです。

しかし、それは見事に杞憂に終わりました。

THE PINBALLSらしさ全開で放つこのリードトラックは、もちろんいい意味でファンを裏切ったことでしょう。

語彙力がないと言われてもしかたがないですがめちゃくちゃカッコイイです♪

変わって欲しくないバンドNO.1とも言われています。

この雰囲気は彼らにしか出せない、彼らにしか作れない曲に仕上がっていますね。

鋭くもインパクトのある楽曲と映像になっています。

舞台はさびれたホテル?!

【蝙蝠と聖レオンハルト/THE PINBALLS】MVの舞台はさびれた○○!歌詞の世界観を徹底解説の画像

この怪しい雰囲気の部屋、さびれたホテルをイメージした映像になっています。

歌詞については詳しく見ていきますが、最初に「さびれたホテル」歌詞にも入っています。

シャンデリアや絵画など映像にも映っています。

実際に撮影したのは東京都板橋区のとあるスタジオだそうです。

曲のタイトル、楽曲の雰囲気とベストマッチしています♪

中世のダークな世界観を上手く映像で表しています。

ダークな世界観をつくり上げている歌詞

聖レオンハルトの壁画が刻まれてる蝙蝠の住処のようなさびれたホテル
門番が聴いていたラジオからかすかに流れるタンゴ
日本人でも病欠の電話をかけたくなるような暗い月曜日に
ペテン師はダメになったイカサマに腹を立て続ける
ROOM102

出典: 蝙蝠と聖レオンハルト/作詞:THE PINBALLS 作曲:THE PINBALLS

ここではまず「聖レオンハルト」とは何者なのか見ていきたいと思います。

一見してなんだかすごい曲名だと感じる人も多いでしょう。

そもそもなのですが、この話の前に、このアルバム「NUMBER SEVEN」は、いわゆる「七つの大罪」をイメージして作られているんです。

収録曲数が7曲という意味も含まれています。

この「蝙蝠と聖レオンハルト」の「レオンハルト」とは、キリスト教の聖人、ノブラのレオンハルトのことだと推測できます。

その理由として、ノブラのレオンハルトとは、囚人罪人悪魔などの守護聖人であることが挙げられます。

次の歌詞からそれが分かります。

憂鬱な巨人のようなベルボーイ物を喰いながらじゃなきゃ動けない
ルストとエンヴィという名の犬がお互い噛みつきあってる
やぶにらみの泥棒は今日もまた盗んだルビーを人に売らずに
ボードゲームのさいころの代わりに傷をつけて投げる
ROOM202

出典: 蝙蝠と聖レオンハルト/作詞:THE PINBALLS 作曲:THE PINBALLS

「ルスト」「エンヴィ」は七つの大罪でいう「色欲」「妬み」を意味しています。

それぞれの罪に対して「アスモデウス」と「レヴィアタン」という悪魔が関連付けられています。

七つの大罪、悪魔に関連付けられた名前の犬が登場するわけです。

また、「泥棒」については文句なく罪人です。最初の歌詞の「ペテン師」も同様です。

この歌の大まかな内容としては「聖レオンハルトが罪人や囚人、悪魔をさびれたホテル(聖レオンハルトの教会)で守護している」イメージだと解釈できます。

歌詞に出てくる「ROOM102」などの部屋番号はその囚人達が住んでいる部屋の番号ということになります。

そんな世界観をよりダークなメロディと映像で作り上げているわけです。

サビのインパクト

蝙蝠の眠る屋根の下
聖レオンハルトの絵が揺れだした
ゆらゆら彼は踊りながら
地獄にも眠る場所があると
地獄にも唄う唄があると
ゆらゆら彼は笑いだした

出典: 蝙蝠と聖レオンハルト/作詞:THE PINBALLS 作曲:THE PINBALLS

ハスキーなハイトーンボイスが耳に残り、インパクトのあるサビ。

「レオンハルトの絵が揺れだした」の部分はより一層怪しさを演出した歌詞になっています。

レオンハルトは多くの囚人達を守っていたといいます。

そんな地獄のような中でもは存在し、人が眠る場所があるのだと歌詞の中にあります。

叫ぶようなサビの中でレオンハルトの寛大さをうかがえる部分でもあります。

レオンハルトの寛大さ