最後に生まれた時から奴隷天国という言葉の真意について追及していきたいと思います。
本当の生まれた時とは無垢な赤ちゃんの頃。
この頃はなにもできません。
保育園・幼稚園・小学校と年齢を重ねるにつれ喋ったり考えたりできるようになるでしょう。
しかし、精神的にもまだ幼く、親の庇護下のもと生活しています。
いいわけやわがまま、同情をさそう泣き虫の子どもは多数。
それから幼児・少年・青年期を経て大人へと成長します。
しかし、子どものときのまま、同情を求める、責任から逃れ、いいわけを重ねてしまう大人も多数。
よって、生まれた時からとは、幼い頃から精神面が成長していないという意味と考えられます。
そんな人に、生まれた時からなにをしてきた?と厳しく投げかけられる言葉。
少し耳が痛いですが、確かに…と納得もしてしまいます。
とことん貶めた厳しい応援歌
以上、歌詞を解説していきました。
落ち込んでいる人にとっては追い打ちをかけるような辛い言葉であるのは事実です。
しかし、この歌詞は責めるだけでなく、辛口で鼓舞する、辛口応援歌ともいえるのではないでしょうか。
奴隷天国にあてはまる人はほとんど。
前述したように、皆、奴隷天国の一員なのです。
生きることは辛いこと、弱音を吐いてしまうときも、周りのせいにしてしまうこともあるでしょう。
それは子どもも大人も変わりません。
しかし、時にそんな自分に喝をいれたいときに、この曲を聴くと、ピン!と背筋が伸びるのではないでしょうか。
本当は思ってるけど気を悪くするから言えない言葉。
そんな言葉を寄せ集め、スカッと言い切ってくれる。
そんな思い切りの良さ、覚悟をこの歌詞から感じます。
下手な同情、気の使いは一切ない、真の応援ソングとしても聴くことができるのではないでしょうか。
話題のライブパフォーマンス
宮本浩次さんの激しく熱い歌声・パフォーマンスに痺れます。
さらに、話題の最後の「そこのおめぇだよ」。
この箇所では、宮本浩次さんがあちこちを指さし、おめぇだよ!と連呼。
しまいに「2階席の~!」など、指定までする場面も。
内心、私かも?とドキドキしつつも、非常に盛り上がるパフォーマンスです。
最後に
「奴隷天国」は1993年4月21日に7作目のシングルとして発売され、既に廃盤。
そして、その後の5月に発売されたアルバムのタイトルに選出。
エレファントカシマシにとっても思い入れのある楽曲であることがうかがえます。
赤裸々に心を掴む楽曲の数々を生み出すエレファントカシマシ。
そんな中で、一際彼らの毒舌全開の異端の曲ともいえるのではないでしょうか。
愚痴が多くなった時、この曲を気晴らしに聴くと、「あっ、今奴隷天国にいるかも」と気づくことができるかも知れません。
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