龍馬とお龍のバラッド
坂本龍馬はお龍という伴侶とめぐり逢います。
「このカップルが日本で初めて新婚旅行をした」
諸説ありますがそんなエピソードもあるくらいにふたりの仲は固い絆で結ばれていました。
池田屋事件などではお龍の存在なしには龍馬の生命はなかったといわれます。
坂本龍馬が見据えていたヴィジョンがどのようなものであったのか。
当時の女性にしては教養もあったお龍が龍馬を支えました。
龍馬の暗殺事件以後は貧困に喘いで暮らして人生を終えたお龍。
まだまだ坂本龍馬への再評価・再々評価がなされていない時代に非業の死を遂げます。
人々には忘れ去られた龍馬の面影。
お龍だけが坂本龍馬の大きな愛を知っていました。
坂本龍馬の早すぎる死は日本という国にとって不幸な出来事だったでしょう。
お龍にしてみればもっと我慢のできないものであったに違いないです。
しかし龍馬とお龍の間で培われた愛と様々な記憶は後世に引き継がれます。
少なくない文人やジャーナリストがお龍にインタビューを試みました。
坂本龍馬の記憶を後世の私たちもシェアしているのはこうした背景があるのです。
愛する人の記憶によって坂本龍馬は現代もヒーローとして生き続けます。
「SAKAMOTO」が龍馬を救う
大人になってからの伸びしろ
もっともっと 遠くまで行きたいな
もっともっと 人に優しくなりたい
欲しがれば遠ざかり 僕はいつか迷うだろう
それもまた旅なのさ 今を無駄にしちゃだめなのさ
いつかこの旅の思い出 愛する人と仲間も連れ
あなたに誇れる 私まで
行ってきます 待っててね
父さん母さんへ
lalala...
出典: SAKAMOTO/作詞:GReeeeN 作曲:GreeeeN
いよいよクライマックスです。
勢いが大切な箇所なのでまとめてご紹介いたします。
大人になったからといって成長が終わる訳ではありません。
むしろ大人になってからの伸びしろが大きい人ほど社会の中で成り上がってゆくでしょう。
「生涯学習」という言葉が定着してきましたが人生は勉強の連続です。
継続した学習意欲を持っている人は自分の可能性に限界を設けません。
GReeeeNの「SAKAMOTO」は人生の端々での勉強の大切さを説きます。
勉強とはいっても学生時代のものとは違う形のもの。
人々との交際や交歓の中で学べる物事を素直に吸収して成長することです。
目標を高く設定して自分の可能性を伸ばしてゆく。
限りなく愛に恵まれるように優しい自分になるためのレッスンをする。
そうした日々の中で道に迷うことがあっても、経験をバネにしてさらに成長すること。
どこまでも人間としての「成長」というテーマが貫かれています。
いつ生命を落とすか分からない人生ですから、今を大切に生きようという思い。
これは坂本龍馬の短い人生に思いを馳せてたどり着いた真理なのでしょう。
龍馬に新しい生命を吹き込む
GReeeeNの「SAKAMOTO」のクライマックスは再度、旅へ出る決意で終わります。
僕も私もともにそれぞれ武者修行の旅へ向かう。
父母は息子・娘の旅をそっと後押しする。
若い頃の父母も同じように旅に出たことがあるのかもしれません。
この旅はただ単に「旅行」を指す訳ではないのです。
若さなりの冒険的で野心的な人生の過ごし方を指し示します。
もっと強く優しい人間になるために父母の勢力圏から抜け出してとりあえず自分でやってみることです。
至るところで自分の力を試しながら成長してゆくこと。
大きくなって還ってきた姿を父母に魅せてあげたい。
それが生んでいただいたことへの最大の感謝になるのです。
「SAKAMOTO」
坂本龍馬は志半ばで人生を終えました。
あれほどにきな臭く人命が軽んじられた時代でなければ彼はもっと成長したでしょう。
だからこそGReeeeNは人の生命がもっと重い価値を持つ現代に龍馬を呼び寄せたのかもしれません。
坂本龍馬が暗殺されていなかったらどのような日本が生まれていたか。
彼の存在価値の見直しが進む中では、大した違いはなかっただろうと歴史家は断定するでしょう。
しかしもしもという設定はあらゆる可能性を含みます。
より大人として成長した龍馬が日本という国を揺さぶっていた可能性も否定できません。
人はいつまでも成長できるのですから可能性に限界を設けてはいけないのです。
そんなことを教えてくれるこの曲が多くのリスナーの支持を獲たのも当然でしょう。
私たち人間存在は可能性の塊なのですから胸を張って生きてゆきたいです。
ここまで読んでいただいてありがとうございました。
OTOKAKEとGReeeeNの軌跡
OTOKAKEにはGReeeeNの関連記事がたくさんあります。
中でもGReeeeNの映画プロジェクトの主題歌の記事をご紹介。
「約束 × No Title」
組曲のような構成の楽曲です。
歌詞の意味を徹底解釈いたしました。
ぜひご覧ください。
GReeeeN【約束 × No title】歌詞の意味を解釈!映画「愛唄 -約束のナクヒト-」主題歌 - 音楽メディアOTOKAKE(オトカケ)
GReeeeNの通算33枚目のシングル「約束 × No title」は、GReeeeN映画プロジェクト第2弾「愛唄 -約束のナクヒト-」の主題歌で、2019年1月23日に発売されました。4分17秒の曲ですが、どこか壮大な印象さえ抱く名曲の誕生となります。この歌の歌詞を紐解いていきましょう。
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