KissBee【Rolling!!!!!!】歌詞の意味を考察！石のように回り続ける“私の意思”とは？

誰もが簡単に考えつく鼻歌のような旋律は、一晩経ったらもう思い出せません。

なぜなら、同じ様な旋律が世の中にあふれているからです。

ギターのイロハを知らない主人公が適当に押さえた弦を掻き鳴らすと、びっくりするような音が出ることでしょう。

でも、それが主人公の音。調律外れで爪弾く旋律は絶対に忘れられないものになります。

一晩経っても頭に残っているどころか、どんなに不協和音であってもお気に入りの音になるのです。

「これが自分の音だ！」

自信を持って出した答えは唯一無二。

誰とも違う何かを持っているから、誰とも違う夢が叶えられるのでしょう。

「熱狂」ではなく「熱響」と歌われていますね。

辞書などには登録されていない「熱響」ですが、音楽で興奮する表現に用いられるようです。

ギターは弾けないし特技もない、周りよりも劣っているかもしれない。

今更「私は何もできないから」と後ずさりはできません。主人公はそうしようと思っていないはずです。

なぜなら、自分にしか奏でられない音を持っているから。

これが唯一の自信となり、劣等感とオサラバできるのです。

誰も聴いたことがない音で新しい風を吹き込み、誰よりも自分らしい夢を叶えようとしています。

転がる石、と聞いて思い出すのがローリング・ストーンズや米国の「ローリング・ストーン誌」ではないでしょうか。

実は両者とも、マディー・ウォーターズの楽曲『Rollin' Stone』から名付けられたそうです。

歌詞の中で、子どもに「ローリングストーン」という名前を付ける一節があります。

その真意は、自由な子どもに育って欲しいから。

石はその場にとどまっていると汚れ、苔がついたりしますが、動いている限りは綺麗なままでいられます。

自由に動き回っている間は他人の影響を受けず、自分らしくいられる。そんな意味を感じます。

『Rolling!!!!!!』の主人公は、自分らしさにこだわり続けています。

走り続けていれば、ありのままの自分の姿で夢に手が届くことでしょう。

「色」で恋の切なさを歌った『セカイcolor』。

恋が終わった世界の色は、何色だったのでしょうか。