1番のサビ

空っぽの胸の中

「イエスマンは死んだ」
空っぽになりかけた
この胸に少しだけ水をあげたい

出典:

ヒトの社会に埋もれて、「イエス」しか言えなくなっている僕。

いじめを見ても見えないふり。弱者が困っていても知らんぷり。

そんな「イエスマン」な自分なんていなくなってしまえ、そんな気持ちです。

そんな情けない自分とは決別したいと、僕は心の中で叫んでいます。

実際に口に出して言えないけれど、せめて心の中で叫びたいのです。

そうすることで空っぽになりかけた胸の中が満たされると思いたいのかもしれません。

どうせ何も変わりはしない

「イエスマンは死んだ」
明日からきっとまた
作り笑いしてる僕にごめんねをしよう

出典: イエスマンイズデッド/作詞:ナナヲアカリ 作曲:ナナヲアカリ

嫌いな自分は死んだと心の中では宣言をしました。

しかし本当は分かっているのです、何も変わらないだろうと。

きっと明日もひきつった笑顔で他人に「イエス」という自分の姿を想像しています。

だから、卑怯だけど僕は明日の自分に向かって、今日のうちに謝っておくのです。

間違っていると分かっていてもすぐに行動にできない苦しさが伝わってきますね。

自分は無力だと、また彼は自責の念に駆られるのでしょうか。

2番の歌詞

助けを求める誰か

こんな僕が生きてる街
すれ違うヒト 皆名前を知らずに
助けてください の声も忘れていってる

出典: イエスマンイズデッド/作詞:ナナヲアカリ 作曲:ナナヲアカリ

僕が生きている街はお互いだれも知らないヒトばかりで、無表情ですれ違っていきます。

お互いのことは考えず、自分のことで頭がいっぱいになってわき目もふらずに歩いているのでしょう。 

その中にはきっと、心の中で「助けてください」と叫んでいる人がいるかもしれません。

でも実際には叫ぶことができないでいます。

叫べないのは、長い間社会に埋もれすぎて助けを求める叫び方を忘れてしまったのかもしれません。

そんな状況で苦しくもがいている人が、きっとこの現実世界にもいるでしょう。

この楽曲歌詞からはそんな人に向けてのメッセージが伝わってくるようです。

現代社会の窮屈さ

信じたあたりで 炎上してやるぞ
笑っていないと なにもさせはしないぞ
ひとりで生きたことで精一杯

出典: イエスマンイズデッド/作詞:ナナヲアカリ 作曲:ナナヲアカリ

ネット炎上、無難な愛想笑い、空気を読むのに必死な人たち。

世の中で無難に生きていくためには、他人と同じようにしなければならないとヒトは思い込んでいます。

目立つ行動をすると、すぐに顔の見えないヒトたちによって叩かれてしまうと考えているから…。

誰だって自分を守ることで精一杯だから、他人にかまっていられないのです。

わかりやすく愛された あの日の僕の手を取って

出典: イエスマンイズデッド/作詞:ナナヲアカリ 作曲:ナナヲアカリ

そんな社会の窮屈さを叫びながらも、まわりに愛されて何も知らなかったこども時代を懐かしんでいます。

あの頃の純粋な気持ちがあれば、人を愛することができるのではないかと。

なんとか今の自分、今の状況を打破し、希望を見出したいという思いが垣間見えてきます。

2番のサビ

胸の苦しさをどうにかしたい