その現状がある限り
tragedy world 駄目もとで伸ばした手も
白昼夢追っても去ってたんだ
残ったのは bad day dream
出典: 白昼夢/作詞:TAKUYA∞ 作曲:UVERworld
「tragedy world」は「悲劇の世界」という意味。
「忘れよう」と言われても、実際にその出来事を目の当たりにした人にとってそれは簡単なことではありません。
希望を見出そうとしても、取り巻く現状がそんな自分を引き戻すのです。
現状が変わらない限りは、それを忘れられるなんてことはないのではないでしょうか。
どんな状況でもやり直せる
境目のない空の広さに 心を打たれた
優しい笑みを浮かべて 優しい海に浮かんで
この空のように 君を包みたいよ
消せやしない 何もかもの
出典: 白昼夢/作詞:TAKUYA∞ 作曲:UVERworld
自分の周りに何もなくなってしまったことを物語るこの部分。
しかしそのことで主人公が感じたのは、「何もないからこそ空がこんなに広く感じる」ということでした。
絶望の中に見た、安息を覚える瞬間とでも言いましょうか。
海に浮かぶようなフワフワとした気持ちに包まれる様子が描かれています。
そう、どんなに絶望的な状況にあったとしても空は変わらずそこにあるんです。
同じように自分が変わらずこの世界に生きているという事実があれば、何度でもやり直せるのではないでしょうか。
そんな空が希望をくれたように、自分も人に希望を与えられる存在でありたいと願いを露わにする主人公。
これはTAKUYA∞の願いそのものなのでしょうね。
忘れるのではなく、立ち向かう
悲しい過去を忘れさす歌じゃなく
悲しみに立ち向かえる歌を
夜空の月は満ち欠け 星も見えない
そんな闇の中でも 君と共にある歌を
出典: 白昼夢/作詞:TAKUYA∞ 作曲:UVERworld
「忘れさすのではなく、立ち向かえるように」
先述のように、悲しい出来事を忘れるというのは容易なことではありません。
その現状がある限り悲しみはそこに残り続けるのですから。
ならば悲しみを乗り越えるために現状を変える必要があります。
そう、立ち向かうのです。
そんな気持ちを支える歌を歌いたいというTAKUYA∞の気持ちがこの部分に表れていますね。
強く突き進む感覚
突き進むことは心地の良いこと
tragedy world 駄目もとで伸ばした手も
白昼夢追っても去ってたんだ
残ったのは next stage
進み風を切るその音が 言葉を超えてった
優しい笑みを浮かべて 優しい海に浮かんで
出典: 白昼夢/作詞:TAKUYA∞ 作曲:UVERworld
この部分で表現されているのは「忘れられないのなら、次へ進むしかない」ということ。
忘れられたとしてもそれはなんの解決にもなっていないし、第一忘れることも簡単ではありません。
ならば後は、現状を変えようと力強く突き進むしかないのです。
そして力強く突き進む感覚というのは、なんとも心地の良いものだということも表現されていますね。
「言葉を超えてった」という箇所がありますが、言葉というのは行動を前にすれば無力なものです。
力強く突き進むその様に、言葉なんかよりずっと勇気を貰えたりするものですね。
自分を救えるのは自分だけ
もう 行くのかい? それも良いだろう 決めたんだろ。
戦いの日々で時として僕らは 一人で立ち上がらなきゃいけない
そんな時も君のどこかで この歌が流れて強く生きてほしい
出典: 白昼夢/作詞:TAKUYA∞ 作曲:UVERworld