DECO*27【アンドロイドガール feat. 初音ミク】歌詞解説！錆びついた腕で愛を求めたけど…

希望を見失っています。

とにかく今の関係性が重荷でしかない。

なのに、「決別」という選択肢も選ぶことができない。

いつまでたっても終わりの見えない苦しみに悶えているのが分かります。

どこで何をしていても少女のことが頭から離れない…。

そんな状況を最後の行では表現しているのではないでしょうか。

少年は「いつの経験」を夢見ているのでしょうか？

純粋に思いを寄せていた頃…。

少年がまだ幼かった時に戻りたいと願っているのだと思います。

「二息歩行」では母親に「好きな人ができた」と報告していましたね。

この「好きな人」が少女なのです。

大好きな少女と上手くいかず、こじれてしまった今。

いっそあの頃に戻れたらいいのに…。

そう願っているのではないでしょうか。

また、1番では「妄想」2番では「感傷」というキーワードが使われている点にも注目。

DECO*27の楽曲「妄想感傷代償連盟」を連想させる言葉ですね。

何を騙してきたのでしょうか？

少女の愛情を疑っているような表現ですね。

また、「錆」という表現が機械らしさを演出しています。

「錆」は時間の経過だけでなく、疲れ切った心も表現しているのではないでしょうか。

MVでの少女は物置で眠っていました。

力尽きて、ショートしてしまったかのように。

少年に傷つけられた少女はボロボロで、もうまともに動ける状態ではないのかもしれません。

MVで少女は少年に刃を向けます。

かつて少年がしたように。

「信じてた」という表現は、少年の「裏切られた」という心情を表現しているのかもしれません。

いつまでも側で優しく受け止めてくれると思っていたのに…。

そんな「エゴ」ともいえる思考が読み取れます。

でも、少女は少女で、我慢を重ねた結果壊れてしまったのだと思うと、とても虚しいです。

最後のフレーズは少女が放った言葉なのでしょうか？

許さない…。

深い憎しみに染まった言葉です。

最後のサビです。

MVでも盛り上がりが最高潮になり、感動的なシーンとなります。

カッターナイフを振りかざした少女。

その手を掴む少年。

すると映像が切り替わり、かつての少年の手を握っています。

少女を傷つけるようになってしまった自分と向き合っているのでしょう。

そんな中でも何度も少年を求め続けた健気な少女…。

ようやく過去の自分の過ちを受け入れることができた少年の表情は、少し違います。

こうして、少年は次の再起動を始めるのでしょう。

いつか2人の愛が実を結んでほしいですね。