「BABY BABY」の歌詞の意味を考察!~「君」という特別な存在~
俳優や銀杏BOYZで活躍中の峯田和伸はかつてバンドGOING STEADYで活躍していました。
「青春」という言葉がピッタリのパンクロックバンドをご存知の方も多いことでしょう。
今回この記事で紹介させていただきますのは、GOING STEADYの楽曲「BABY BABY」です。
彼らの代表曲の1つといっても過言ではありません。
それでは早速歌詞の意味を独自考察していきましょう。
なお、本曲の作詞と作曲はいずれも峯田和伸が担当しております。
「君」が僕の人生に現れた
街はイルミネーション、君はイリュージョン
天使のような微笑み
君を想い出せば 胸が苦しくて消えて失くなりそうだ
出典: BABY BABY/作詞:峯田和伸 作曲:峯田和伸
春夏秋冬、昼夜によって同じ街並みでも景色は大きく変わります。
クリスマスシーズンなどとなれば鮮やかにライトアップされた建物や道に目を奪われることでしょう。
しかし主人公にとってはそれらでさえ見劣りするような存在に出会ったのです。
それこそが「君」という存在。恋の始まりですね。
誰にでもできるであろう、ただの「笑う」という行為が主人公にとってはこれ以上ない美しさに感じました。
恋におちた主人公は、思わず見惚れてしまう「君」に会えない時間を辛く感じます。
このように存在しないはずの天使のようで、現実離れして映える「君」。
あなたの存在というのは幻だったのでしょうか。
それとも主人公そのものが幻であり、やがて悟って消えてしまうのでしょうか。
2人の絶妙な距離が推測できる、儚い関係が描写されています。
「イリュージョン」といわれれば素敵なものを想像しがちですが、今回は切ないものに感じられます。
「君」こそ主人公の人生
甘いシュークリーム、君はシュープリーム
月面のブランコは揺れる
夢の中で僕等手をつないで飛んでた
目が醒めて僕は泣いた
出典: BABY BABY/作詞:峯田和伸 作曲:峯田和伸
先程引用した歌い出しの歌詞に引き続き、英単語を用いた韻踏みが続きます。
恋といえばお菓子に近いsweetなもの、しかしそれらを超える甘美なものが「君」でした。
「スプリーム」や「シュプリーム」とも発音される英単語「supreme」は「究極」や「最高」といった意味があります。
人生の中でも「最高」と断言できる物事はそう簡単には出会うことはできません。
そして出会えたとしても手に入れられるとは限らないのが世の中の辛さでもあります。
涙を流す主人公の様子から、「君」と理想の関係になれないというもどかしさが読み取れますね。
月面のブランコは揺れる
さて、シンプルでストレートな表現が続く本曲の歌詞で唯一、難解な歌詞が登場しました。
本来月面にはブランコというものはありませんので、これは一種の例え、もしくは夢の中だと思われます。
もし夢の中なのだとしたら、地球という現実的な世界を離れ、2人だけの世界である「月」へ旅立っているのでしょう。
2人がそれぞれブランコをこぐ。
横並びで会話ができるのは互いに深く信頼し合っている証でもあります。
やがて手を繋ぎ、空を飛ぶ、美しい世界を謳歌(おうか)する…。
それが夢だった、実際は「君」とそんな関係ではないと気づいてしまうと、切ないことこの上ないでしょう。
他の考察として、月面を主人公、もしくは「君」の身体と例えることもできます。
そうなればブランコは心臓に相当することに。
揺れ動くブランコはドキドキという拍動の証。
いつまでもこの感覚を味わっていたかったという思いに捉えることもできますね。
夢であれ例えであれ、主人公はこのブランコに憧れを抱いていることでしょう。
「BABY BABY」の歌詞の意味を考察!~「Baby」とは?~
ここまでは「君」への淡い想いが描かれた前半部分の歌詞を独自考察しました。
そんな現実を踏まえた上で主人公はどう決断し、何を求めるのでしょうか。
後半部分の歌詞を引き続き考察していきます!
本当にいいの?
永遠に生きられるだろうか
永遠に君のために…
出典: BABY BABY/作詞:峯田和伸 作曲:峯田和伸