映画の始まりは楽曲から

石原裕次郎【夜霧よ今夜も有難う】歌詞の意味を徹底解説!何故「夜霧」に感謝している?昭和歌謡の粋な名曲の画像

石原裕次郎さんの代表曲「夜霧よ今夜も有難う」は主演をした映画主題歌です。

映画の制作にあたって、このようなストーリーがありました。

『夜霧よ今夜も有難う』は1967年3月11日に公開された。前年の1966年に裕次郎が浜口庫之助に依頼し、浜口が過去の裕次郎映画でのヒーロー像をイメージしながら作詞作曲した曲であった(発売は1967年2月)が、映画はこの曲を元にタイミングを合わせて新たに企画されたものである。主題歌もヒットし、裕次郎の代表的なレパートリーとして後年まで歌われている。

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/夜霧よ今夜も有難う

先に作られた楽曲にインスパイアされた映画だったのですね。

楽曲を作った日本を代表する音楽家の浜口庫之助さんにも触れておきたいと思います。

明るく輝く音楽界の立役者

元祖シンガーソングライター♪

石原裕次郎【夜霧よ今夜も有難う】歌詞の意味を徹底解説!何故「夜霧」に感謝している?昭和歌謡の粋な名曲の画像

浜口 庫之助(はまぐち くらのすけ、1917年7月22日 - 1990年12月2日)は、日本のシンガーソングライター。1966年、「星のフラメンコ」「バラが咲いた」で日本レコード大賞(第8回)・作曲賞を受賞。以降、1972年石原裕次郎の「恋の町札幌」に至るまでヒット曲を世に送り続けた。鮮明に訴えかけるような個性の強い詞・曲作りを得意とし、今もなお多くの人の記憶に残るようなヒット作が多い。

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/浜口庫之助

浜口庫之助さんが作る楽曲は一言でいえば「オシャレ」です。

悲しい別れを歌う時はただ悲しいだけではなく、意外なメロディーに歌詞をのせます。

みんながその場で口ずさめるような楽曲も沢山残してくれました。

戦争に翻弄され音楽活動を止めざるを得なかった時代を、身をもって体験した世代の浜口庫之助さん。

戦争が終わって音楽活動に専念できる喜びを楽曲に感じることができます。

浜口庫之助さんの使命ともいえる人々に希望を与える音楽を作ること。

夜は暗くて霧は視界をさえぎるけれど「夜霧よ今夜も有難う」には平和への「感謝」もあるのでしょうか…。

名画のストーリーに愛をのせて

映画のあらすじを短くご紹介

石原裕次郎【夜霧よ今夜も有難う】歌詞の意味を徹底解説!何故「夜霧」に感謝している?昭和歌謡の粋な名曲の画像

歌詞解説の前に映画のあらすじを簡単にご紹介します。

楽曲が先にあった「夜霧よ今夜も有難う」ですが、映画は人気の海外映画をイメージして作られました。

アメリカ映画の『カサブランカ』(1942年、ハンフリー・ボガート、イングリッド・バーグマン主演)を翻案して、石原裕次郎と浅丘ルリ子の主演により映画化した。

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/夜霧よ今夜も有難う

元になった「カサブランカ」は国家の戦いに屈することなく愛を貫く人々を描いた名画

「カサブランカ」の舞台はモロッコですが、「夜霧よ今夜も有難う」の舞台は横浜です。

プロポーズをしたのに会うことなく別れてしまったふたりを、石原裕次郎さんと浅丘ルリ子さんが演じます。

年月を経て次に会った時には、彼女は別の人と結婚をしていました。

かつての彼女とその夫が海外へ逃亡するために闘いを挑むのが石原裕次郎さんです。

今でも忘れることのない彼女のために本心を出すことは出来ません。

すべては彼女の幸せのため。本当であれば自分が幸せにするはずだった彼女のためなのです。

お待たせしました。昭和歌謡の代名詞「夜霧よ今夜も有難う」の歌詞解説を始めます。

公には会えないふたりは…

耳と目に訴えかけます

しのび会う恋を つつむ夜霧よ

出典: 夜霧よ今夜も有難う/作詞:浜口庫之助 作曲:浜口庫之助