【never/m-flo】歌詞を解釈！別れても募る想いが切ない…映画「去年の冬、きみと別れ」主題歌

感情が先行する言葉で綴られた愛の世界。

それにのったメロディーが示すものは生まれ変われる自分。

もがき続ける現状の中で目指した場所は？

「never」から韻を踏んで目指したい場所は『neverland』。

辛い悲しみが存在しない世界にあこがれます。

飛ばし過ぎな韻の踏み方？などとツッコむのは止めておきましょう。

辛いことが全くない、夢と希望があふれる国に行けるのを願います。

苦しみでしかなかった過去という高い壁。

飛び越えるためには、2人でかけ離れた世界へ行けると信じることが必要なのです。

歌詞のカギを握るラップパート。

心も身体も重力から解き放されるのを夢見ながら、漂うように歌が後半へ続いていきます。

いつも愛を語ってくれた声がフェイドアウトしていきます。

『私の名前を呼んでくれるのを聞きたい』。

君が呼んでくれた名前が本当の私の名前。

よみがえる名前を呼び合った短い時間。

君は気が付いていなくても、心には残されていました。

傷跡ではなく緩やかに優しさで残された思い出。

でも思い出の中にいるだけでは何かを変えることはできません。

かすかに光る希望を求めて動き始めます。

そこへ向かうのは独りだけではありません。

手のひらから伝わる温もりを感じていたい。

君を信じられるその温度が、希望へたどり着くまで冷めないことを願います。

「never」のリリースに伴って公開されたMVをご紹介します。

MVを一言で表すと『綺麗』。

映像が歌声がそしてLISAが綺麗です。

m-floが歌う場面はモノクロですが、黒と白で彩色されたように見えます。

間に流れる映画の映像のショッキングな場面を引き立てる演出。

m-floの3人が並ぶ姿が破壊ではなく未来につながることを予感させます。

ベテランファンも新しいファンも満足できる仕上がりのMVです。

恐怖にも思える終わりの見えない空。

でもどこまでも広がる空には無限の望みもあります。

君に届く大きさで空に声を放ちました。

愛していたという過去ではなく今でも愛している君に向かって…。

切なく繰り返す、焦がれる思い。

心から強く君を想う言葉は、日本語を意識している読点に注目です。

繰り返し呼びかける思いの間にある『、』。

告白は届かないと分かっていても、LISAの声は君との愛をつなぐように聴こえます。