拝む神なんて居ないや 星もないや
でも願う事は辞めなかった
後悔恐れ立ち止まる足元
そこにFIRE
出典: Touch off/作詞:TAKUYA∞ 作曲:UVERworld
どうせ祈ったって仕方ない…。今置かれている状況を嘆き、こんな風に絶望しているのでしょうか。
半ば諦めともとれる1行目。しかし、それでも主人公は希望を捨てなかったのです。
諦めるのは簡単で、状況を受け入れてしまえばいいのですがそれはできないのが人間というもの。
諦めた先を想像できるからこそ、立ち向かう人とそうでない人に分かれるのでしょう。
「約束のネバーランド」の主人公たちは不屈の精神を持っています。
そして「UVERworld」も自由や夢に向かって諦めないという揺るぎない想いがあるバンドです。
両者が見事にコラボレーションしているのがわかりますね。
逃れることのできない未来へ続く道
忘れたい事は 忘れられない事
天国への道は 地獄から繋がってる
わずかな火花が炎に変わってく
尖ったままで追い続けてく
Go to future
出典: Touch off/作詞:TAKUYA∞ 作曲:UVERworld
ここでの3行目に出てくる「火花」がMVの光の環を連想させます。
2行目の歌詞の思想感が「UVERworld」らしいと思います。
全ては必然で、この運命から逃れることはできないといっているよう。
その運命を、自由に生きるのか与えられたものの中だけで生きるのか…。それは自分次第なのです。
険しい道をその先の光を目指して進んで行く。そんな強い想いが伝わってきます。
今がその時
さぁお前の番だ 満は持した
その器は満パンだ
溢れ燃料塗(まみ)れの塊に
そこにFIRE
出典: Touch off/作詞:TAKUYA∞ 作曲:UVERworld
人生は選択の繰り返しです。
どのタイミングでどんな選択をするのかによって大きく変わってしまうことでしょう。
それを「人生の岐路」というのではないでしょうか。そして1行目ではそれが今だといっています。
不安、恐怖、期待、そういったあらゆる葛藤を乗り越えて、いざ進め!
まるで聴く手の背中を押してくれているようです。
諦めないことこそが自由への切符
ここから僕ら あといくつもの自由を生きていけるはすだろう
諦める日は 長い旅の終わりじゃ無く
最悪の未来の始まりだろう
出典: Touch off/作詞:TAKUYA∞ 作曲:UVERworld
「絶望してもなお」の章で、諦めた先を想像できるからこそ…。と前述しました。
この意味はまさにここの歌詞の内容です。
人の寿命はあっという間で、いつ終わりが来るかもわかりません。
諦めてしまったらその後の人生は「最悪の未来」を生きていくことになります。
そう考えると、自由だと感じながら生きていけることは幸せなことではないでしょうか。
それを手に入れるか入れないかは本当に自分が人生をどう選択し築いていくかにかかっています。
諦めたからといって人生を終えることはできないのです。
諦めたら諦めたまま…。私たちの人生は続いてしまうのですから。
そしてもう1つ。歌詞の一番初めに紹介した、「あと幾つの自由を…」に続く言葉です。
それはこの歌詞の1行目ではっきりと理解することができます。
「自由なんてない」を否定する為の
それをどれだけ長く
創造的に考えることができるか
ゆっくりと着実に急ぐ
そんな矛盾を抱えつづけ
何かを待つだけの時間なんて短い方がいい
ここに来て最大の武器は
全ての苦い思い出とかいた恥
本当の自由など無い
ならばこれはそれを否定する為の旅
出典: Touch off/作詞:TAKUYA∞ 作曲:UVERworld
この部分は歌唱でもなくラップでもなく、聴き手に言い聞かせるように歌っています。
ボーカルTAKUYA∞の魂がこもったメッセージですね。“有限の人生はどうあるべきか”。
ただ何も考えずに何も行動せずに生きていくだけが人生ではないと伝わってきます。
特に印象的なのは最終行から3行目。これは経験を意味します。
そう、私たちは生きていくうえで経験が最大の武器なのです。
何かに失敗したり辛い思いをしても、それが経験となって私たちの人生観は形成されていきます。
人生は選択の繰り返しと言いましたが、経験なくして最良の選択はできないのではないでしょうか。
経験して何かを学ぶからこそ、選択を繰り返す上で少しずつ良い選択をしていけるだと思います。
ここでは、「だからそんなネガティブな経験を嘆くな」というメッセージが込められているように感じます。
“自由はあるんだ!その手の中に”。そんな想いにさせてくれます。