ソニン【カレーライスの女】歌詞の意味を解釈！今の「私」を支えるものは何？すべてを失った女性の想いとは

過去を少しずつ肯定できるようになってきた印象です。

ただ、全体的に少し明るい歌詞になったことで、カレーのインパクトが薄くなっています。

そして、カレーがすべてのように歌う彼女の姿が切なく浮かび上がっているのです。

上京して得たものといえばカレーの作り方だけと言っているので、切なく感じられます。

自分ではそこを肯定しているので、客観的にみると新たに哀愁というなスパイスが加わっているのです。

このままではよくないとわかっていながらも、恋人のことを完全に忘れていないようです。

もしかしたら、相手が自分の元に戻ってきてくれるかもしれない。

そんな希望が拭えないのでしょう。

2番のサビの歌詞で、別れてからある程度時間が経っていることがわかります。

それでも、踏ん切りをつけて前に進めない。

彼女の葛藤が描かれている歌詞です。

曲は2番のサビとCメロを繰り返して、最後に上記の2行を歌って終わります。

この歌詞から考えられる結末は2つです。

1つは、恋人のことを忘れられずに引きずって生きていくというもの。

いつかは忘れられるかもしれません。

しかし、今はまだ無理なようです。

東京ではじめてできた恋人。

心の支えだった人。

そんな大切な人なら、簡単に忘れられないのが普通かもしれないですね、

2つ目の解釈は、カレーを拠り所にしてこれから生き抜くというもの。

彼女が、上京生活で唯一手に入れたのが、カレーの作り方です。

他の人にとっては、大した事柄ではないかもしれません。

しかし、価値観は人それぞれ。

誰も彼女の成果を否定することはできません。

彼女はカレーが作れるようになったことを大きな喜びとして、これからも成長するのだと思います。

カレーはスパイスが豊富で、食べると元気が出る食事です。

たった1つかもしれないですが0ではありません。

彼女にとって、この違いは大きいのではないでしょうか。

解説はここで終わります。

ラブソングを解説した当サイトのオススメ記事を紹介しますので、そちらもどうぞご覧ください。