まふまふの音楽
まふまふの特徴と言えば、やはり耳に残る音楽ということではないでしょうか。
人によってはクセになる音楽、という印象がある方もいると思います。
表現は違くとも共通しているのは、人々の記憶に強く残り続けるということです。
これまでまふまふの作り上げた曲の中でも、特に有名ソングと言えるもの。
それらはこの特徴がより強い物のような気がします。
「ハートの後味」
今回紹介する「ハートの後味」という曲。
この曲も、他の曲と同様に「何度も聴きたくなる曲」として、まふまふの人気ソングとなっています。
リリースされて何年という月日が経ってもそれは変わらないようで、今でもファンのみならず多くの方がMVを視聴しています。
初恋を繊細に表現
「ハートの後味」では、初恋の様子をある言葉を使って繊細に表現しています。
それが“濃いめのココア”という言葉。
この言葉を軸に、曲のストーリーが展開されていきます。
ココアは甘いイメージですが、“濃いめ”と付くだけで大きくイメージは変わるような気がします。
このちょっとしたワードチョイスからも、まふまふのアーティストとしてのセンスを感じますよね。
まふまふのファンの方も、この表現に好感を抱く人は多いようです。
しかし、ここでの紹介は浅く留めますね。
“濃いめのココア”がどのようにして、切ない初恋を表現するのか。
それはこの後の歌詞の紹介で、じっくり見ていただければと思います。
歌詞の意味を解釈!
“初恋”と“戸惑い”
確かなことはあんまり
覚えていないけど
君の長い髪が空を泳ぐ
教科書には書いていない
気持ちの在り処に
戸惑っていたのは
お揃いですか
出典: ハートの後味/作詞:まふまふ 作曲:まふまふ
始まりは「初恋の記憶」と「気持ちの違い」を描いています。
今まで生きてきて初恋を経験したことのある人は、多いのではないでしょうか。
もしかすると、初恋だと気付けていない方もいると思いますけどね。
初恋の瞬間というのは何年経っても、意外と記憶として残っているものです。
「相手は自分をどう思っているんだろう。」
そんな期待や不安といった感情があったことも記憶として残っています。
しかし、この曲ではドキドキな初恋が、失恋するところからスタートしているんです。
“戻れない絵本”
前のページに
戻れない絵本と
君と過ごしたあの日は
そこで待っているの?
出典: ハートの後味/作詞:まふまふ 作曲:まふまふ
歌詞にある“戻れない絵本”という言葉。
“戻れない”という言葉が付くと、一気に切ない言葉に変わりますね。
小さい時、多くの方が絵本を読んできたのではないでしょうか。
小さいということもあって、読むことに少し苦労したこともあるでしょう。
そんな時は何度も見返したりもしました。
絵本は前のページをめくれば、いつでも戻れますからね。
しかし、現実はまさに“戻れない絵本”。
どれだけ戻りたいと思っても、1度見た物語はもう見れません。
1度めくれば、後は次のページをめくっていかなければいけない。
とても寂しい言葉です。
“初恋は濃いめのココア”
初恋は濃いめのココア
口元に残る
「君が好きだよ」
もし誰かと飲み干しても
知らないような
フリしていいですか
出典: ハートの後味/作詞:まふまふ 作曲:まふまふ