今日、会えるかなって 期待してたのに
意識しすぎて 避け始めちゃってるよ

出典: 私を好きになってくれませんか/作詞:三阪咲 作曲:木内友軌・花井諒

みんなでどこかへ行くときは必ず、彼が来ているかどうか確認してしまうのが乙女心というものです。

自分で彼を誘うことができない主人公にとっては、それが一緒にいられる唯一のチャンス。

見慣れたはずの風景でさえも、君がいないとなると途端に色褪せたように見えてしまうのです。

しかし、彼に会えるのを楽しみにしているがあまり、態度に出ていないか心配になることも……。

このままでは彼を好きなことがバレてしまうのではと不安になり、次第に彼を避けてしまうようになります。

彼のためにも、そして自分のためにも、もっと自然にふるまわなくてはと頑張る主人公。

その想いとは裏腹に、意識すればするほど自然体でいることはできません

本当ならば会えるはずだった彼を、物陰からそっと見ている悲しさ……。

それは恋する女の子にしかわからない感情といえるでしょう。

君のタイプは可愛いあの子

君のタイプに 自分重ねて
嬉しくなったり 涙こぼれた
考えるほど 分からなくなって
遠く感じていく

出典: 私を好きになってくれませんか/作詞:三阪咲 作曲:木内友軌・花井諒

彼が何気なく話した「好きな女性のタイプ」

興味がないふりをしながら聞き耳を立てていると、自分に当てはまる項目がいくつかあるのに気がつきます。

それを指折り数えて、1人幸福感にひたる主人公。

そして人知れず、彼のタイプに合うような女性になろうと決心するのです。

しかしよく考えれば、彼が話している「タイプの女性」は彼がいつも見ているあの子にそっくり……。

嬉しかった気持ちは真っ逆さまに墜落し、ブルーな感情でいっぱいになってしまいます。

どうしたら、彼はあの子を見なくなるのか……。

どう変わったら、彼は自分を見てくれるのか……。

明確な答えなど導き出せるはずもなく、誰にもいえない気持ちを隠して1人途方に暮れるだけなのです。

辺りが暗くなる前に

彼の心を奪うには

どうしたら確かめられるのかな
この距離ちょっとでも埋めたいよ

出典: 私を好きになってくれませんか/作詞:三阪咲 作曲:木内友軌・花井諒

自分はもちろん、彼ですら知らないであろう「彼攻略法」

その答えがあるのなら、今すぐにでも知りたくなります。

しかし、分からないからといってそのままにしていても、自然と彼に近付ける未来はやってきません。

現状を少しでも変えたいのならば、何とか行動するしか方法はないのです。

ほんの少しのアタックであれば、気がついてもらえない可能性があります。

しかしやり過ぎてしまうと、今度は嫌われてしまうかもしれません。

人の心が読めないからこそ恋愛は難しいもの。

夜な夜な彼のことを考え、溢れた気持ちを歌詞にして……。

そんな夜を何度も繰り返したからこそ、「私を好きになってくれませんか」という曲が誕生したのです。

あの子の代わりだとしても

ねぇ…私を好きになってくれませんか
隣で見てる 夕陽が沈む前に
まっすぐ伝えたいよ
君が誘ったあの子じゃなくて
これからそばに居るのは
私じゃダメかな

出典: 私を好きになってくれませんか/作詞:三阪咲 作曲:木内友軌・花井諒

悩みに悩んだ結果、ある日の夕方に彼を誘うことに成功した主人公。

水平線に溶けていく太陽を見ながら、「今日こそ伝えるぞ」と意気込む様子が伝わってきます。

しかし、主人公が誘う前には、彼はあの子のことを誘っていました。

あの子に断られたから、仕方なく自分の元へ来てくれたのかもしれない……。

そんな切ない感情ですら浮かび上がってきてしまいます。

でも今は、あの子の代わりでも何でもいい

とにかくこの瞬間だけは一緒にいたい……。

辺りをオレンジ色に染める太陽の力を借りることのできる今なら、この想いを伝えられそうな気がしてきます。

どうか、自分だけのものに

三阪咲【私を好きになってくれませんか】歌詞の意味解説!あの子より私がいいところは?切ない心情を深読みの画像

誰の所にも行ってほしくないんだよ
こんなこと言うと 君に嫌われちゃうかな

私を好きになってくれないかな…
君が気になるあの子じゃなくて
私じゃダメかな?

出典: 私を好きになってくれませんか/作詞:三阪咲 作曲:木内友軌・花井諒

繰り返し歌われるフレーズは、何としてでも彼を振り向かせたいという強い気持ちにあふれています。

可愛いあの子に渡すわけにはいきません。

自分以外の誰にも、愛しい彼を奪われたくないのです。

そんな「束縛」を見せれば、彼は主人公から距離を置いてしまうかもしれません。

しかし、それが主人公の本心であり、心からの願いなのです。

私を選ばない理由があるのならば、今すぐにでも直すから教えてほしい……。

主人公は既に、彼のためならば何でもする覚悟を決めていました。