少し大人になった自分が
悲しい声で歌いながら
いつしか海に流れ着いて 光って
あなたはそれを見るでしょう
出典: 水平線/作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏
1行目は悔しさがまだ少し残るような立ち直れてないような様子が窺えます。
2行目で時間が流れたことが読み取れるでしょう。
最後の行がいう「あなたが見るもの」とは何なのでしょうか。
それは悔しい気持ちに押しつぶされそうになっていた過去の自分のことなのです。
ここで伝えたいことは、いまは立ち止まっていてもいいということ。
悔しさを乗り越えろとは簡単には言えないですが、時間は無情にも流れていくもの。
時間が経っても変わらない自分に嫌気が差す時もあるかもしれません。
しかし大人になった自分はきっと変わらないと嘆いていた自分をきっと包んでくれます。
がむしゃらで、周りを見失っていた“若さ”が輝いてみえる日が来るものなのです。
大人になる過程の中で
少しずつ自分を見つめていく
自分の背中は見えないのだから
恥ずかしがらず人に尋ねるといい
出典: 水平線/作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏
周りから自分がどう思われているかは自分では分かりません。
主人公は「自分をもっと知りたい」と思っているのでしょう。
人にどう思われているかを知るのは少し怖く、勇気がいるものです。
でも知ることによって新たな自分に出会うことが出来るのかもしれません。
誰よりも自分の味方になる
心は誰にも見えないのだから
見えるものよりも大事にするといい
出典: 水平線/作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏
心の内は良くも悪くも話さなければ人には伝わりません。
自分の中で思うことがあったとしても、他人に気を遣い気持ちを抑えているのでしょう。
こっこでは「もうそんなに我慢しなくていいんじゃない?」というメッセージが読み取れます。
自分の本当の気持ちは自分にしか分かりません。
自分が大切にしてあげないと、他の誰からも救ってもらえないのです。
もっと自分の気持ちに耳を傾けてみると見えてくるものがあるかもしれません。
想いが交差する中で
勝者があれば敗者がいる
透き通るほど淡い夜に
あなたの夢がひとつ叶って
歓声と拍手の中に
誰かの悲鳴が隠れている
出典: 水平線/作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏
勝つために努力をし続けてきたことが報われる日が来たとします。
これまでにない喜びと達成感を味わうことが出来るでしょう。
何度も経験した苦しさや悔しさが一気に解き放たれます。
ずっとそばで応援していた家族や友人もきっと同じように喜び嬉し涙を流すのでしょう。
しかし、自分が勝ったということは相手は負けたということです。
相手もまた自分と同じようにこの場に向けて苦しい日々を乗り越えてきています。
ひとつの事実にまつわる物語は決してひとつではないということが読み取れるでしょう。
正解はないということを知る
耐える理由を探しながら
いくつも答えを抱えながら 悩んで
あなたは自分を知るでしょう
出典: 水平線/作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏
最初に述べた通り、この曲の主人公はとても真面目です。
間違えないように踏み外さないように、いつも正解を探していたのでしょう。
どうして間違うことへ抵抗感を持っているのでしょうか。
それは誰も傷付けたくないと思っているからなのです。
しかしどんな出来事にもたくさんの人の想いが交差していて正解はありません。
ひとつ試合があれば勝者がいて敗者がいる。
ひとつの映画があれば見る人によって抱く感想が違う。
何においても絶対という正しさはないのです。
これからは自分の気持ちに耳を傾け、素直に生きていってほしい。
そうすることで少しずつ自分というものが見えてくるようになるのでしょう。