X JAPAN「Say Anything」

【Say Anything/X JAPAN】こんな名曲をYOSHIKIが失敗作と言った理由は...?の画像

今回ご紹介する楽曲は、X JAPANの「Say Anything」という作品です。

メンバーのあらゆる苦悩の末に生み出された、まさに難産の楽曲。そのエピソードと歌詞についてご覧いただきましょう。

収録アルバム

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「Say Anything」が収録されているのは、「Jealousy」というアルバムです。

また、「X Singles」のラストにも収録されています。バラードを最後にもってこられるともうね、たまりませんよね。もう一回聴きたくなってしまうではないですか。

1曲目は映画『WE ARE X』でも使用された「Es Durのピアノ線」。Es Durってなんやねん?音楽サイトですのでコメントしておきましょう。楽典を勉強するとサッとわかるようになりますよー。

音階にesをつけるとフラット=半音下げることを意味します。E=ホ(ドレミのミ)にesをつけるので、E+es→Esとまとまります。durは長調のこと。つまりEs Durは「変ホ長調」のことを意味します。ちなみにDurをMollにすると短調になります。

2曲目は壮絶で稀に見る傑作の「Silent Jealousy」。

3曲目の「Miscast」も良曲ですねー。そして飛んで「Say Anything」の前には「JOKER」が収録されています。HIDEさん節が爆発しており聴いているだけで幸せになってしまう曲です。

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動画はこちら

もう100回以上聴いた曲です。しかし100回じゃ足りません、これからも人生のあらゆる場面で聴きまくることでしょう。

YOSHIKIが失敗作と言った理由は...?

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しかし何かとエピソードの多い「Say Anything」。

その中でも、YOSHIKIさんが「Say Anything」を「失敗作」と語ったことがあるのですが、意外ですよね。こんなに素晴らしい曲なのに!と一旦は思ってしまいます。

というのも「Say Anything」を未完成のまま「Jealousy」に収録してリリースせざるをえなかったのです。

音楽に限らず創作品は、完成されているようで単に製作過程の途中で止まっているものです。この文章だって、練りに練ろうとすればいくらだって時間をかけて修正することができます。

そう考えると「失敗作」とおっしゃったのは「中途半端な段階で見切りをつけなければならなかったから」という意味として捉えることができるのではないでしょうか?

しかし自分の身体やスキルの限界に挑戦する姿勢は学ぶところが大いにありますね。彼らX JAPANは、決してぬるま湯に浸からず、熱湯or冷水に向かい続けているのだなと感じます。

そこまでするか?というところに挑戦できるかどうかが、人の心を動かすキーといえましょう。WikipediaによればToshIさんがこの「Say Anything」であまりのハイトーンに吐血したらしいですし…。

そしてジャケット写真に関してですが、蒼白の顔になるまで水に浸かって水を浴びる撮影とかよっぽど創作意欲がなかったらいやでしょ…。と、思ってしまう筆者が凡人止まりなのがよくわかりました。

しかしXのエピソードや歴史から学ぶことは本当に多いです。とくに職人やプロとしての意識の高さやマーケティング方法など、仕事や創作に関しては非常に勉強になるところばかりですね。

▼「Say Anything」のエピソードに関しては、以下Wikipediaのページにてご覧ください。

「Say Anything」歌詞の内容

それでは「Say Anything」の歌詞の内容をざっとご覧いただきましょう。

英語の歌詞部分も多いので、和訳を載せながらコメントしてまいります。毎度ながら太字のオレンジ下線部のみ読んでくださると、和訳だけチェックすることが可能ですのでよろしくお願いいたします。

麻痺する思い

騒めきだけが 心を刺して
聞こえない 胸の吐息
時を忘れて求め さまよう
高鳴る思い 濡らして

出典: http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=37122

Run away from reality
I've been crying in the dream
凍りついた時に震えて
歪んで見えない 記憶重ねる
悲しみが 消えるまで

出典: http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=37122

和訳現実から逃げ出し

   夢で泣いていた

悲愴感たっぷりですが美しいフレーズですね。