「ともに」は冒頭でも紹介したようにCMの青春・部活・汗というイメージから、辛さをこらえて笑い頑張っている人の暗闇を照らしたいという思いを込めた曲になりました。
そのため、青春をイメージしたCMからは対照的なほどに重く深い歌詞を持つ曲になっています。
このギャップが特に目立つのが次の歌詞です。
生きて耐えて時に壊れ泣いて迷う影に笑顔咲き誇る
生きていれば…命さえあれば…
出典: ともに/作詞:KENTA 作曲:WANIMA
熊本の大震災を受けて「生きていれば…命さえあれば…」
「ともに」の歌詞はレコーディング当日まで完成していなかったそうです。
そんな中、レコーディング前日に起きた熊本地震。
飛んで帰りたい思いをこらえて今できることはレコーディングをしっかりとし、曲を届けることだと考え、生まれたのがこの歌詞でした。
この出来事を知ると、生きていさえすればきっと笑える日が来るというこの歌詞が、サビの歌詞の印象も変わりますよね。
進め君らしく 心踊る方
出典: ともに/作詞:KENTA 作曲:WANIMA
「進め君らしく 心踊る方」
しかし、震災で辛い思いをした故郷の人たちを勇気付けるためだけの曲ではないことが、この「進め君らしく 心踊る方」という歌詞から読み取れます。
辛さや苦しさの基準は人それぞれで、震災のことであっても、CMのテーマである部活のことであっても、聴く人によっては仕事のことであっても、不安に立ち向かいながら頑張っている人全員が共感できる歌詞になっているのです。
それがよく表れているのが、どんなに辛くても、自分が「心踊る」と感じられる方へ、自分らしく進めばいいというこの歌詞。
大丈夫でも頑張れでもない、WANIMAらしい力強い言葉で紡がれたこの曲は、WANIMAが故郷を離れても想い続けているように、誰もが別れ道のようにそれぞれの道を進んでいても想いは「ともに」あり、みんなで前へ進んでいこうと背中を押してくれます。
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