アーモンドクロワッサン計画の魅力に迫る
本記事ではNMB48チームBIIの楽曲「アーモンドクロワッサン計画」を解説していきます。
こちらはチームBIIにとって初めてのオリジナルソングです。
劇場公演のチケットが完売せず、伸び悩む日々が続いた彼女たち。
そんなメンバーが努力を重ね、成長していく中で生まれた楽曲です。
彼女たちの努力が実り、2014年に開催されたリクエストアワーでは1位を獲得しました。
上記のような背景から、メンバーにとってもファンにとっても思い出深い1曲といえるでしょう。
ここでは歌詞に着目し、物語の中で語られる人生計画について紐解きます。
1番の歌詞を解説
時間をかけて
朝の国道を
チャリンコひたすら漕いで
もやの中にあのベーカリー
一気に目指したよ
出典: アーモンドクロワッサン計画/作詞:秋元康 作曲:草野よしひろ
ここでキーワードとなるのは主人公の言動です。
わざわざ早起きして朝早くからパンを買いに走る主人公。
自転車とはいえど、かなり体力のいる行為といえるでしょう。
また歌詞の描写から、かなり遠い場所にあるお店であることが推測できます。
よっぽどの田舎町でない限り、おそらく近隣にもパンを売っているようなお店はあるでしょう。
では何故そのお店に手間をかけてまで出かけているのでしょうか。
この理由についてはこれ以降の歌詞で確認していくこととします。
パン屋さんへ向かう理由
街で噂なんだ
おいしいパンを焼く店と
あなたのために選びながら
ランチボックス届けてあげる
出典: アーモンドクロワッサン計画/作詞:秋元康 作曲:草野よしひろ
上記の歌詞から、主人公は若い女の子であることが分かります。
パンが大好きな彼のために、人気店の商品を購入しに行く主人公。
彼と話す口実作りのために取った行動と考えることができます。
ここから2人の関係性と、彼との話題作りに余念がない様子が窺えますね。
また噂のパン屋さんは、前述したとおり自宅からは少し距離のあるお店。
しかし彼のためなら購入するまでの道のりも苦になりません。
彼のために取る行動全てが楽しみに変わっているようです。
彼女の並々ならぬ思いが伝わってきます。
夢と現実
将来を考え始めたの
そういつまでも 学生じゃないし
そろそろ現実見つめなきゃね
18(じゅうはち)で時計は止まらないし
計画立てよう
出典: アーモンドクロワッサン計画/作詞:秋元康 作曲:草野よしひろ
上記の描写から、彼女は18歳の学生であることが分かります。
18歳といえば高校3年生の年齢。彼女は進路選択の真っ只中です。
彼に会える心のトキメキとは裏腹に、現実の課題が迫ります。
恋愛も楽しみたいけれど、将来のなりたい自分も捨てられない…。
彼女は将来の目標を蔑ろにせず、真剣に向き合っているようです。
また思いを寄せるお相手も同い年の男の子なのでしょうか。
2人のこれからについて考える表現も登場しています。
これ以降は彼女が考える今後の人生について語られていくことでしょう。
1番サビの歌詞を解説
人気者
アーモンドクロワッサン
それがお目当て
あっと言う間に
売り切れてしまうから
こんな長い行列
欲しいものはいつまでも待つけど・・・
出典: アーモンドクロワッサン計画/作詞:秋元康 作曲:草野よしひろ
今回足を運んだお店は、クロワッサンが名物。
うかうかしているとすぐになくなってしまう…。そんな非常に人気の商品です。
彼女がわざわざ朝から出かけていたのも納得ですね。
また最後の1文は、視点によって2つの解釈がある場面。
まず素直に読み解けば、名物商品のためなら待つ時間も厭わないという考えが分かります。
では彼女の恋愛事情を考慮するとどうでしょうか。恋のお相手は人気者の彼。
どれだけ待つことになっても付き合いたい、と考えているとも取れます。
これらは恋愛とパン屋さんを掛け合わせた本曲特有の表現。
同様の描写はこの後も続々と登場します。