時の過ぎゆくままに
「時の過ぎゆくままに」の詳細
数多くの賞を受賞したのは、「時の過ぎゆくままに」の作詞・作曲が素晴らしかったことは勿論ですが、沢田研二の容姿と歌唱力が、ずば抜けていたこともあったのではないでしょうか。
沢田研二は数々の賞を受賞しただけではなく、紅白歌合戦で「時の過ぎゆくままに」を熱唱したこともありました。
まずは「時の過ぎゆくままに」の詳細をご覧ください。
1975年8月21日ポリドール・レコードより発売
14枚目のシングル
B面:旅立つ朝
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%99%82%E3%81%AE%E9%81%8E%E3%81%8E%E3%82%86%E3%81%8F%E3%81%BE%E3%81%BE%E3%81%AB
受賞
では、どのような賞を受賞したのか、次に出てくるのか、確認してみたいと思います。
第6回日本歌謡大賞 放送音楽賞
第4回FNS歌謡祭 下期優秀歌唱賞
第1回あなたが選ぶ全日本歌謡音楽祭年間話題賞
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%99%82%E3%81%AE%E9%81%8E%E3%81%8E%E3%82%86%E3%81%8F%E3%81%BE%E3%81%BE%E3%81%AB
これだけの賞を受賞しています。
またオリコンの最高順位は次のように発表されていました。
週間1位(5週連続)
1975年度年間4位
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%99%82%E3%81%AE%E9%81%8E%E3%81%8E%E3%82%86%E3%81%8F%E3%81%BE%E3%81%BE%E3%81%AB
「時の過ぎゆくままに」が誕生したのは
「時の過ぎゆくままに」は、当時、沢田研二の魅力を見抜いていた演出家の久世光彦が、沢田研二主演のドラマを企画していた時に、その主題歌の作詞を阿久悠に頼んだことでこの世に生まれました。
沢田研二の“けだるそうな表情”と“美しさ”を取り入れた「色っぽい曲を作る」ことが久世光彦と阿久悠のねらいの中にあったのです。
そこで、「時の過ぎゆくままに」を作るために、ある名作映画を参考にしたといいます。
その映画とは...
ハンフリー・ボガートとイングリット・バーグマン主演のハードボイルド映画「カサブランカ」のテーマ曲
「As time goes by」
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%99%82%E3%81%AE%E9%81%8E%E3%81%8E%E3%82%86%E3%81%8F%E3%81%BE%E3%81%BE%E3%81%AB
では、ここで沢田研二が歌う「時の過ぎゆくままに」の動画を観ていただきたいと思います。

オーケストラをバックに歌う沢田研二の「時の過ぎゆくままに」です♪
あなたはすっかり つかれてしまい
生きてることさえ いやだと泣いた
こわれたピアノで 想い出の歌
片手でひいては ため息ついた
出典: 時の過ぎゆくままに/作詞:阿久悠 作曲:大野克夫
すっかり疲れてしまっただけではなく、生きていくことさえ嫌になったと泣くなんて、恋愛真っただ中の二人を歌った歌詞だとは考えられません。
また、壊れたピアノを片手で想い出の歌を弾くまではいいのですが、その後でため息をつくというのは「ふぅ~、もう嫌だ」という切羽詰まった感じでしょうか。
もしかすると、ピアノで弾いている想い出の歌とは、今横にいる彼との想い出の歌ではないのかもしれません。
そして、恐らく「自分との想い出の歌ではないだろう」ということを彼は気がついているのでしょう。
次の歌詞が意味深です。
時の過ぎゆくままに この身をまかせ
男と女が ただよいながら
堕ちてゆくのも しあわせだよと
二人つめたい からだ合わせる
出典: 時の過ぎゆくままに/作詞:阿久悠 作曲:大野克夫