失恋にはいろいろな形があります。
自然消滅、けんか別れ、話し合ったうえでの別れ。
悲しい別れも楽な別れもいろいろあります。
しかしそのほとんどが納得のいくようなものではありません。
この曲の主人公は一体どのような別れ方をしたのでしょうか?
きっと思ったよりもさっぱりと、別れてしまったのでしょうね。
自分はこんなにあなたを愛しているのに。
これまでの恋愛はウソだったの?
そんな気持ちがここの部分の歌詞から読み取れます。
彼の存在の大きさに気付く主人公
変な別れ方をしてしまうと、それで今までの楽しかった恋愛まで消えてしまいそうになるもの。
それだけは嫌だから、そうでないことを彼に確認しておきたい!という気持ちなのでしょう。
きっと実際には、今まで付き合ってきた時間が偽物ではないことは分かっているのです。
最後の1文は、「全然整理がついてないよ…。」と和訳できるでしょうか。
それを日本語で言ってしまったら伝わりすぎてヒカれてしまいそうな気持ちです。
切ない恋心が英語で表現されることで、ぼやけた表現になっているように感じます。
失恋したとき考えることとは?
ほんとはね どこかでばったりあなたに会ったら
なぐってやるって思ってる
でもほんとはねたぶんね あなたの顔を見たら 泣いてしまうんだろうな
声も出せなくて
出典: 大っきらい でもありがと/作詞:MIWA YOSHIDA 作曲:MIWA YOSHIDA・MASATO NAKAMURA
失恋した後、考えることは何でしょうか?
それは、どこかでばったりと元恋人に会わないかということではないでしょうか。
そして偶然会ったらどうしようか、延々と考えてしまったという経験がある人も多いのでは!?
頭では彼のことを殴りたいくらいに憎んでいます。
しかし、心の中では本当に嫌いな訳ではないと思います。
ただ、出会ったらどうしようとオートマティックに考えてしまうのでしょう。
実際に出会ってしまったら、きっと考えていたようなことはできないんですが…。
愛してるって 何度も言ったのは ほんとだったの 一度でも?
大っきらいだって もし今言えたとしたら
胸の痛みは 消えるかな?忘れられるのかな?
出典: 大っきらい でもありがと/作詞:MIWA YOSHIDA 作曲:MIWA YOSHIDA・MASATO NAKAMURA
別れた後になって考えるもう1つのこと。
それは今までの恋愛はウソだったのではないかということでしょう。
今となっては、楽しかった日々がまるで夢のように感じられるのかもしれません。
彼にもう一度本当に好きだったのか確認したい。
そしてどうにかして失恋の悲しみから逃れたい。
そんな気持ちが読み取れます。
「ありがと」は誰のためだろう
「今までありがと」それで終わりに出来るのは 置いてく方だけ
プライドとかじゃなく 置いてかれる方はそんなすぐに 絶対思えない
I'm so not over you
出典: 大っきらい でもありがと/作詞:MIWA YOSHIDA 作曲:MIWA YOSHIDA・MASATO NAKAMURA
2番に入ると、主人公がどんな別れ方をしたのかが明らかになります。
そう、主人公は振られた方。
何の前触れもなく突然別れを切り出されたのかもしれません。
すぐには忘れることができない恋愛。
きっと彼女は彼のことが大好きだったのでしょう。
ここで「ありがと」と言ったのは彼の方。
この言葉で彼女は彼のことが大嫌いになったワケですが…。
果たしてこの先彼女が彼に「ありがと」と言える日は来るのでしょうか?
切ない想いが募る
今でもね どこかでばったりあなたに会ったら
なぐってやりたいって思ってる
でもほんとはねきっとね あなたの顔を見たら 許してしまうかもな
何も言えなくて
出典: 大っきらい でもありがと/作詞:MIWA YOSHIDA 作曲:MIWA YOSHIDA・MASATO NAKAMURA
1番から少し時間が経ったような感じがあります。
しかし今でも変な別れ方をした彼を大嫌いという感情は変わらないようです。
でも実際にばったり彼に会ったなら、彼女はどうするのでしょうか?
主人公は、そんなことにまで想像を膨らましてさらに切なくなるのです。
そばにいるって 何度も言ったのは ほんとだったの 一度でも?
この思いは 胸の痛みは いつまで
苦しませるの? 泣かせるの?
出典: 大っきらい でもありがと/作詞:MIWA YOSHIDA 作曲:MIWA YOSHIDA・MASATO NAKAMURA
時間が経てば消えてなくなると思っていた失恋の痛み。
しかししばらく時間が経っても、全く苦しみが消えそうにありません。
いつかはこの痛みが消えるのだろうか?
失恋したときにそう考えたことがある人も多いと思います。
今となってはウソになってしまった彼の言葉。
思い出せば思い出すほど心の傷が深くなっていきます。
長く生きていれば、いつかは恋愛は忘れられるものかもしれません。
しかしこの主人公にこんな言葉をかけても意味がありません。
今とても苦しい。それだけなのです。