「涼しい風吹く~」といっているので、避暑地のような場所をイメージできますね。

ヒートアイランドとなっている都会から遠く離れた涼しい田舎

そんな光景を思い浮かべることができます。

映画の舞台も田舎であるため、この部分の歌詞とリンクしているのかもしれません。

この歌詞の後半では、風鈴ひまわりといった夏を象徴するものが登場します。

そして、それらに対して「関係ないと思って居た」と語っていますね。

夏をエンジョイするなんてこと、自分には無関係。

そんな風に思っていたのかもしれません。

「映画じゃない」の歌詞に込められた意味とは

夏が始まった
合図がした
“傷つき疲れる”けどもいいんだ
次の恋の行方はどこだ
映画じゃない
主役は誰だ
映画じゃない
僕らの番だ

出典: 青と夏/作詞:大森元貴 作曲:大森元貴

この歌詞の主人公は、恐らく夏をエンジョイしているのでしょう。

その中で「傷つき疲れる」こともあるかもしれません。

「次の恋の行方」を探すようなこともするかもしれません。

でも、それら全部ひっくるめて楽しんでいるような印象を受けます。

映画主題歌になっているにも関わらず「映画じゃない」といっているのが面白いですね。

映画を観た人に向けて「この映画の中だけじゃなくて、現実の世界の中でも夏を感じてほしい」といっているようにも感じます。

「関係あるかもね」という気持ちへの変化

優しい風吹く
夕焼けの「またね」
わかっているけどいつか終わる

風鈴がチリン
スイカの種飛ばし
私にも関係あるかもね

出典: 青と夏/作詞:大森元貴 作曲:大森元貴

前半部分の歌詞は、映画の内容にもリンクしています。

夏休みが終わったら東京に戻る主人公の理緒の気持ちを描いていることが分かりますね。

どんなに今いる場所が大好きでも「またね」と別れを告げなければいけない日は来ます。

ちょっぴり切なさが漂っている歌詞ですね。

後半部分の歌詞では、再び風鈴やスイカなど夏を象徴するものが登場します。

1番の歌詞では、夏に対して「関係ない」といっていました。

しかし、2番のこの歌詞では「関係あるかもね」という気持ちになっています。

夏をエンジョイしている間に、だんだんとそんな心情に変わっていったようです。

ささいなギクシャクさえも思い出になっていく

友達の嘘も
転がされる愛も
何から信じていいんでしょうね

大人になってもきっと
宝物は褪せないよ
大丈夫だから
今はさ
青に飛び込んで居よう

出典: 青と夏/作詞:大森元貴 作曲:大森元貴

「友達の噓」や「転がされる愛」など、穏やかではない言葉が並びます。

友達にささいな噓をつかれていた。

相手への愛する気持ちが分からなくなってしまった。

そんな辛い出来事にも遭遇したのでしょう。

でも時間が経ってしまえば、それすらも「昔懐かしい思い出」として残っていきます。

友達や恋人との間でギクシャクしてしまうのだって、青春を謳歌している今だけしか味わえません。

「青に飛び込んで」というのは「若さや勢いにまかせて」という意味にも捉えることができますね。

恋の苦しみを歌った歌詞

夏が始まった
恋に落ちた
もう待ち疲れたんだけど、どうですか??
本気になればなるほど辛い
平和じゃない
私の恋だ

私の恋だ

出典: 青と夏/作詞:大森元貴 作曲:大森元貴

ここでは、恋の苦しみを歌っていることが分かります。

恋をすると相手の気持ちが分からなくて疲れてしまうこともあるでしょう。

本気で相手のことを好きになって、不安や切なさが押し寄せることもあるかもしれません。

そうすると心の中は平和ではなくなります。

でも、そんな初々しい恋愛ができるのも青春ならではといえるのではないでしょうか。

例え遠距離になったとしても…

寂しいな
やっぱ寂しいな
いつか忘れられてしまうんだろうか
それでもね
「繋がり」求める
人の素晴らしさを信じてる

運命が突き動かされてゆく
赤い糸が音を立てる
主役は貴方だ

出典: 青と夏/作詞:大森元貴 作曲:大森元貴

「寂しいな」の部分からは、映画の内容を思い浮かべることができますね。

夏休みが終わって吟蔵と離れ離れになったら、一緒にいたこともそのうち忘れてしまうのではないだろうかという不安が描かれています。

別れが訪れてしまうのは仕方ないことです。

でも、どうにかして大好きな人と繋がっていたいという強い思いを感じられますね。

きっと、好きな人と繋がっていられるかどうかは、自分たち次第なのではないかと思います。

例え遠距離になったとしても、赤い糸で結ばれた強い絆があるなら乗り越えることができるのではないでしょうか。

素直になる勇気

夏が始まった
君はどうだ
素直になれる勇気はあるか
この恋の行方はどこだ
映画じゃない
愛しい日々だ

出典: 青と夏/作詞:大森元貴 作曲:大森元貴