ゴクドルズ【恋して♡愛して♡養って♡】MVを解説！ 見どころは札束のお風呂と腹筋？清竜人が楽曲提供！

昨今のアイドルはダンサー顔負けの激しいダンスをすることも多いのです。

しかし、やはり「アイドルにバキバキの本格ダンスは必要ない。可愛いフリツケで十分」というアイドルファンの声も少なくありません。

ゴクドルズのダンスは決して本格派ではなく、正統派アイドルらしい可愛らしいフリツケ。

サビのフリを子供たちが真似てブームにもなりそうな踊りやすさです。

メロディはポップなアイドルチューンでありながら、歌詞は男のお金、女の美・性…といった生々しい世界を感じさせます。

このようなツンデレな「金がすべて」といった歌詞があります。

一方で、こうした「可愛い女の本音」が混じっている歌詞も登場します。

この二面性がMVでもバランスよく表現されているのではないでしょうか。

さてこのMVで最も話題の注目シーンは「札束のお風呂」。

猫足のおしゃれなバスタブにあふれるほどの札束。

三人のメンバーがそれぞれ札束風呂につかりながら、何ともいえないイイ笑顔で札束を投げて空に散らします。

札束風呂のシーンはカットバックで何回も登場。

可愛いフリツケで踊るシーン、強面のおじさんを引き連れて歌舞伎町を練り歩くシーンに何度も何度も、札束風呂のシーンが重ねられます。

歌舞伎町を闊歩しても、メンバーの可愛らしさゆえに元気いっぱいな明るいイメージ。

お金マークのポーズもキュートに見えるくらいです。

彼女たちの笑顔がキュートであればあるほど、差し込まれる札束が生々しく映る仕掛けとなっています。

ゴクドルズが登場する「Back Street Girls」の設定では、メンバー三人は元男性です。

もちろんMVに登場するキャストは正真正銘の可愛い女性です。

歌舞伎町で歌うシーンではブラウスのボタンをはずし、お腹を見せると…そこにはきれいに腹筋の割れた男性のお腹が！

このシーンもMVの見どころです。

さて「Back Street Girls」でゴクドルズを演じるのは誰なのでしょうか。

正統派リーダー・アイリ役は岡本夏美さん、クールビューティなマリ役は松田るか、妹キャラのチカ役は坂ノ上茜さんです。

それぞれのキャラ設定はプロデューサーである極道の組長（岩城滉一さん演）がディレクションしています。

三人グループの鉄板キャラをきちんと配置するあたり、妙にアイドルプロデュースに慣れた組長ですね。

なかなかのアイドルオタクだったのではないでしょうか。

ドラマなどの作中のゴクドルズは、（元男性の）アイリ、マリ、チカです。

名前の印象までそれぞれのキャラクターのイメージに近いですね。

ところが実際にMVに出演しているのは演じている岡本さん、松田さん、坂ノ上さん。

MVでは作中の役名と演じる皆さんの両方の名前を覚えられるようなテロップでの演出をしています。

MVをきっかけに興味を持ってくれたファンにも配慮された演出です。

この【恋して♡愛して♡養って♡】はシンガーソングライターの清竜人さんが作詞・作曲を手掛けています。

清竜人さんといえば、清さんの夫人たちという設定の一夫多妻制のアイドルユニット「清竜人25」のプロデュース。

さらには、人気声優・堀江由衣さん、ももいろクローバーZ、でんぱ組.incなどへの楽曲提供で知られています。

清竜人さんは「暴力団の組長がアイドルをプロデュースする」というストーリーにシンパシーを感じているようです。

MVのエンディングでは、映画のラストのように出演者やスタッフのクレジットと撮影風景のエンドロールが流れます。

この映像では、演技を離れたゴクドルズ三人の撮影中の素顔を垣間見ることもできるのです。

ゴクドルズそのもの、さらにはゴクドルズを演じている三人の別の活動を応援するのもよいですね。

【恋して♡愛して♡養って♡】は、可愛いアイドルの歌とダンスを楽しむだけのただのMVではありません。

一本のストーリーに入り込むショートムービー風のMVでもなく、作品のファンだけが楽しめる閉じられたMVでもなく…。

新しいジャンルといってもいいかもしれません。

面白い動画、ピンと来る動画、見入ってしまう動画、思わずクスッと笑ってしまう動画を見てまわるように…。

思わず目と耳を止めて世界観にひたれる4分半になることでしょう。