北海道が産んだポップな4人組「The Floor」彼らは何者?
2018年2月7日にアルバム「ターミナル」を引っ提げてメジャーデビューしたばかりのThe Floor。
バンド自体は2012年から活動していたのですが、北海道に居た彼らが全国に姿を見せ始めたのはごく最近の話です。
その知名度は広がってきたとは言え、まだ彼らのことをよく知らない方もおられるのではないでしょうか?
そんな方は是非彼らの曲を一度じっくりと聴いてみてください。
きっとたくさんの「楽しい」が待っていますよ!
今回はインディーズ時代のThe Floorの楽曲を通して、その魅力を伝えていきましょう。
苦しいこともポップに伝えるThe Floorの「Wannabe」を紹介
今回紹介するのは「Wannabe」という曲。
2016年12月14日にリリースされた、彼らのインディーズで2枚目のミニアルバム「Re Kids」に収録されている1曲です。
2016年、初の全国流通から彼らは加速度的にその名を広げました。
2年も経たずにメジャーデビューしてしまった、その軌跡の途中にあたるこの曲。
The Floorをデビューまで導いたものが、この楽曲からも垣間見えるはずですよ。
「Wannabe」って?
わざと繋げられているのでわかりにくいですが、「Wannabe」は「Wanna be」のことです。
日本語にすると「~したい」となります。
タイトルからは「理想を叶えたいんだ!」のようなポジティブなイメージを受けますね。
でも実際曲を聴いてみるとすごく考えさせられることを歌っていたりするんです。
ポップなメロディとは裏腹にちょっと苦しいことを真剣に訴える歌詞。
この曲に込められているのは『「~したい」には苦しいことがついてくる』というもの。
後程、歌詞と一緒にじっくりと解説していきますね!
「Wannabe」はこんな曲
ユニークなギターリフが印象に残るイントロから始まる「Wannabe」。
この部分からすでにThe Floor節を聴かせています。バンドの色が全開です。
メロディはとにかくポップ。ヴォーカルの歌声も癖がなく入ってきやすいもの。
それももちろん彼らの人気の要素の一つですが、聴いていただきたいのはバンドのアレンジ。
1番にも2番にも仕掛けがあって、聴いていてなんとも楽しいんです。
至る所に聴きどころがあるのですが、注目ポイントを挙げるとすれば2番Aメロのベースでしょうか。
揚々としたフレーズと、サウンドを前に転がしていくような心地よいグルーヴは要チェックです!
サビ前など、所々見られるバンド全体でのコミカルなキメも「これぞThe Floor」といった感じ。
やはりこのバンド、「楽しい」の一言に尽きるんです。
「楽しい」を体現したサウンドを育んだのは
The Floorはメジャーデビューした今も上京せず北海道から活動を続けている、いわゆる地方型のバンドです。
彼らの「楽しい」を体現したようなサウンドは、北海道の音楽シーンが産んだものでしょう。
東京と北海道のシーンの違いについて彼らが話していたものがありました。
それは「東京のバンドは流行に敏感。北海道のバンドはみんな好きなことを自由にやっている」というもの。
北海道のシーンの中で育った彼らは「好きなことを自由にやる」ということが沁みついているのではないでしょうか。
メジャーに行くと方向性を見失ってしまうバンドも少なからずいます。
しかしThe Floorのこのスタンスは変わらないでしょうね!
彼らは「ずっと音楽を続けていくこと」が目標だと語っています。
その目標を達成するための一番の方法はまさに、「楽しむこと」だと言えますね。
トリッキーな内容のMVが面白い!
草原で楽しそうに演奏するメンバー。
この広大な大地はThe Floorの地元、北海道でしょうか?
四角い枠を境目にして、それぞれの身体がズレて見える手品のような映像でした。
キャッチーな楽曲にもよく合ったMVとなっていましたね!
監督は映像作家の大澤健太郎氏が担当。
インディーズの最初期からメジャーデビューした今も彼らの作品を手掛けています。