ここからはいよいよ「Wannabe」の歌詞を読み解いていきましょう。

冒頭で言っていた『「~したい」には苦しいことがついてくる』という内容も伝わるはずですよ!

夢を諦めたくなるとき

夢を見てるんだ 変わらないものを一つ
眩しすぎる太陽 手を伸ばしていた
大事なものを落として 擦りむいて涙浮かべて
消えない傷を抱えて 転がっていたんだろ

出典: Wannabe/作詞:Hayato Sasaki 作曲:Ryoji Nagata

どうしても叶えたい夢があったはずの主人公。

その夢に向かって夢中で突き進んでいたはずでした。

しかしある時諦めたくなるような出来事に出くわしたのでしょう。

諦めたいぐらい辛いけど、何故か諦めたくない気持ちもある。

この部分はそんな状況を表しているのではないでしょうか。

苦しい思いをするからこそ

Wannabe Wannabe 誰も彼もその手高く高く
苦しい 悲しいは当たり前さ強く望むなら
Wannabe Wannabe あれもこれも 僕ら全部全部
嬉しい 楽しいだけのストーリー 価値なんてないのさ

出典: Wannabe/作詞:Hayato Sasaki 作曲:Ryoji Nagata

ここで歌われているのは「苦しい思いをするからこそ人は強くなれる」というもの。

嬉しいことや楽しいことだけしか起こらない人生と聞くと「いいんじゃない?」とも思えます。

しかし苦しい思いをせず、強く鍛えられることがあるでしょうか?

悲しい思いをしていない人が、悲しがっている人を思いやれるとは思えません。

理想の自分は苦しさや悲しさを乗り越えてのものです。

ケンカの理由

たった一度の殴り合い 答え合わせズレ一つ
そんなことだけで僕ら分かり合えないのかい
君の全部は知らない すれ違いは仕方ない
そうでもしなきゃあなたに近づけないでしょう

出典: Wannabe/作詞:Hayato Sasaki 作曲:Ryoji Nagata

この部分で描かれるのは「ケンカは相手と分かり合うためのもの」ということではないでしょうか。

全てにおいて馬が合う人なんてそうそうは居ません。

自分を突き通せば、衝突してしまうことだって当然あります。

でもそれは決して悪いことじゃありません。

衝突するのは、相手に自分が「こういう人なんだ」と知ってもらうため。

本音で話が出来る仲になりたいなら、ときには必要なことなんです。

大切さを知るための感情

Wannabe Wannabe 誰も彼も手と手固く固く
寂しい 戸惑いは当たり前さ強く想うなら
Wannabe Wannabe あれもこれも君は全部全部
苦しい 悲しいと泣く一人 君だけじゃないよ

出典: Wannabe/作詞:Hayato Sasaki 作曲:Ryoji Nagata

このサビ部分はケンカした後の気持ちを歌ったものではないでしょうか。

ケンカして険悪なムードになってしまったとき、寂しい気持ちに襲われたり、どうしていいかわからなくなったりします。

相手のことを「どうでもいい」と思っていたらそんな気持ちにはならないでしょう。

相手を大切に想っているほど、そういう気持ちも大きいもの。

これも相手の大切さをわかるため、相手と分かり合うためには必要な感情なのでしょうね。

追い掛けても追いつけないのは

足を止めたら見えなくなってしまうよ 近づいても離れていく
眩しかったあの光になれるかな 届くかな

高く高くその手挙げて 夢の果てに向かうストーリー終わりはないのさ

出典: Wannabe/作詞:Hayato Sasaki 作曲:Ryoji Nagata

諦めてしまえばそこで夢は終わってしまいます。

しかし追い掛けていても、追いつけることはないもの。

それは自分が成長すればさらに新しく夢を描き続けるからではないでしょうか。

追いつけなくても、追いかけ続けることが成長に繋がっているんです。