back number【tender】歌詞を徹底解釈！夢と現実…大人の選択をした彼女への想いが切ない

人生とはその日そのときの決断の積み重ねこそが実体です。

自分の人生を決定する判断を「君」はしました。

「君」の人生はそのときに「僕」の夢に依存しない自立・自律したものになります。

去られた方の「僕」はそれでも依然、「君」の残り香に「君」の亡霊を見てしまうのです。

過去に取り憑かれた「僕」には幸せだった頃のふたりの姿が未だ亡霊として寄り添います。

しかしいつまでも哀しみに浸っていられる訳ではありません。

「僕」もまた現実と向き合わなければいけない瞬間に立ち会います。

現実の前に過去の亡霊が慄き去る瞬間が来るのです。

清水依与吏はback numberとしての夢を叶えることで現実を切り拓きます。

歌詞の中では不幸な「僕」ですが現実では夢を叶えた勝者になったのです。

多くのファンとリスナーに支えられて作品を発表しライブをこなす。

想像した以上の成功を収めます。

今、彼は亡霊に取り憑かれてはいないでしょう。

ただ、想い出はときどき自分のもとに現れる旧い友人。

過去と会話することで自分の原点を把握することは決して悪いことではありません。

ましてやその想い出を素敵な楽曲にして昇華させることができるのですから才能というものは大事です。

清水依与吏にとって別れの想い出は作品を創り出す豊かなエネルギー源。

夢は誰しもが叶えられるものではないですが夢を追えない社会は不幸です。

まだまだこの社会にも希望を灯せるのだとback numberの快進撃が教えてくれます。

夢は誰しもにドラマをもたらすのです。

「僕」の夢と幸せの価値基準に迷い悩んだ「君」にもドラマがあります。

ドラマの解釈がふたりの間で異なるだけです。

登場人物のどちらも責めることができない。

リスナーは聴き手なりの「tender」を持ち寄りこの曲をリピートします。

こんなに愛される曲をご紹介できて幸せでした。

ここまで読んでいただいてありがとうございます。

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そんなことを考えながら読んでいただけたら幸いです。