ネクライトーキー初の全国流通盤「ONE!」に収録

ネクライトーキー【許せ!服部】歌詞の意味を解説!主人公は服部にいくつ貸しがある?服部の人物像も考察の画像

2020年1月にアルバム「ZOO!!」でメジャーデビューを果たした4ピースバンドネクライトーキー

ボーカルもっさのキュートな声と、ギターの朝日を中心に作られる中毒性の高い楽曲人気バンドです。

ギター朝日は元VOCALOIDの石風呂Pとしても知られていますね。

今回ご紹介する楽曲はそんな彼らのアルバム「ONE!」に収録されている【許せ!服部】

この曲に登場する服部とは、一体どんな人物なのでしょうか?

歌詞の内容を紐解いて、主人公と服部の物語を解説していこうと思います。

早速歌詞を見ていこう♪

この歌の主人公はどんな人?

津々浦々通り沿いの 団子屋にて茶を買ったら
会計が三文、四文 心許ない財布の中見て、ハァ
ひとつ、ふたつ、ため息をついたら ソッコー脱兎
会計はアイツにつけといて Say!

出典: 許せ!服部/作詞:朝日 作曲:朝日

冒頭の歌詞の内容から、どうやらこの歌の物語が現代のものではないということが分かりますね。

一番特徴的なフレーズはお会計時のお金の単位でしょうか。

「円」ではなく「文」が使われていることから、時代としては江戸時代頃のようですね。

一文は現代の金額でおよそ12円ほど。

いわば50円ぽっちのお会計を主人公は出し渋っているのです。

彼がどれだけお金がないのかということがお分かり頂けるのではないでしょうか。

「脱兎」とは逃げて行く兎、転じて非常に速いものの例えです。

団子屋にてお茶を買ったものの、手持ちがなく脱兎の如く逃走する主人公。

「お代はアイツにつけといて!」の一言を残して走り去っていったのでしょう。

この一言で店にも通じることから、彼のこの行動が初めてのものではないという事も分かります。

アイツ」が差す人物も、察しの良い皆さんであればもうお分かり頂けることでしょう。

主人公が頼りにするのは…やっぱり服部!

許せ!服部 許せ!服部 許せ!服部
他にもいろいろあるけれど
許せ!服部 許せ!服部
金も全ていつかちゃんと返すから

出典: 許せ!服部/作詞:朝日 作曲:朝日

そう、主人公がお代をツケた相手こそこの服部という人物なのです。

さらに歌詞の内容から、彼の服部への貸しは今に始まったことではない様子。

この状況から見ると、彼が借りているお金の金額も尋常ではないようです。

また、貸しにしているのはひょっとしたらお金だけではないのかもしれませんね。

それだけ主人公にとっては、非常に良い意味でも悪い意味でも頼りやすい相手なのでしょう。

皆さんの周りにもいませんか?

いろんな人からいろんな頼みごとをされ、断り切れないいわばお人好しな人

優しい人といえば聞こえはいいのですが、人によっては八方美人なんていわれ方をすることもあるでしょう。

きっとこの服部という人物は、まさにこんな人なのではないかと思います。

そしてそんな相手についつい頼ってしまう、主人公はいわば甘え上手な人とでもいいましょうか。

悪気があるのかないのかはいざ知らず、一方でこのタイプはいろいろとズボラな部分も多かったりするもの。

お金や借りという大事なものについて、「いろいろ」「いつか」なんてざっくりした言葉を使っている。

そんな所が何よりの証拠ではないかと思います。

頼られてしまう優しい人と、そんな人をつい頼ってしまう甘え上手な人。

現代だけでなくいつの時代も、このような両者の関係はきっと存在しているのかもしれません。

主人公と服部の関係は?

いつまでも優しい服部…ではいられない!?

流れに流れた時の中でも 消えない物があるもんさ
愛とか恋とか そんなよくわからんもんとかじゃない
金さ 金だけだ
一枚の紙が、借用書が 全てを変える
ほらほら言ってみ? いっせーの

出典: 許せ!服部/作詞:朝日 作曲:朝日

頼る人と頼られる人。

いつの時代も両者には変わらない関係性がある、というお話をしました。

しかしこの歌の主人公と服部の関係にかんしては、少し雲行きが怪しくなってきたようですね。

それもそのはず。

頼られる人がいつまでも甘い顔をしている保障などどこにもありませんから。

服部が主人公にちらつかせているのは一枚の借用書。

借用書とはお金の貸借をした際に、いくら貸していつまでに返すと公的に証明している書類のことです。

これまでもお金やものを問わず、数えきれないほど服部に貸しがある主人公。

いつものようにすっとぼけようかと思っていたようですが、今回はそうは問屋が卸さないようです。

服部にいくら借りていて、いつまでに返すと約束した、というれっきとした証拠が残っているのですから。

服部も数えきれないほどの主人公とのやり取りで、いつのまにか彼への対処法を学びました。

目に見えない思いや形に残らない口約束より、形に残る証拠や物。

それが何よりの自分の味方である、と服部は気付いたのでしょうね。

そんな2人の貸し借りはこれからも続く

許せ!服部 許せ!服部 許せ!服部
借りた巻物返してたっけ?
許せ!服部 許せ!服部
金も全ていつかちゃんと返すから

出典: 許せ!服部/作詞:朝日 作曲:朝日