NEWアルバム「XXL」を発売

この動画、岡崎体育という人間を知らなくても観たことある人は多いのではないでしょうか。
前作『BASIN TECHNO』に続き、ついに出ました岡崎体育の2nd Album。
「オリコンアルバム週間ランキング6位以内、セールス10万枚以上」という目標を掲げ、得意のSNSで精力的に告知をしています。
アルバム発売に向けて収録曲3曲のミュージックビデオが公開されました。
その第1弾が「感情のピクセル」であり、ラウドロック調の曲に乗せ何とも言えない歌詞を歌う、その引き出しの多さと共にお茶の間の期待を悠に超えた作品に仕上がっています。
「感情のピクセル」の歌詞を紐解く
重ねた手のひら 風の色はもう見えなくなる
怯えて震える身体を焼き尽くしていく
出典: 感情のピクセル/作詞:岡崎体育 作曲:岡崎体育
まずは導入部分。
まぁ、ラウドロックでは良く見そうな歌詞になっています。
もう何もかも信じたくはない
I don't believe it anymore cause I feel sad
記憶を辿ったって何も変わらないよ
出典: 感情のピクセル/作詞:岡崎体育 作曲:岡崎体育
どうぶつさんたちだいしゅうごうだ わいわい
おいでよブタさん ウサギさん キツネさんにゾウさん
みんなでたのしく うんぱっぱのぶんぶん
おなかぽんぽんぽんのやっほー
チーターさんはかけっこじゃまけないぞ
過去を消し去るように疾走れ Don't give a fxxk with me
出典: 感情のピクセル/作詞:岡崎体育 作曲:岡崎体育
ついに来ました!岡崎体育節!
今までの歌詞は伏線と言わんばかりの歌詞です。
導入からこの感じの歌詞が来ていたらサビのインパクトは薄れていたことでしょう。
一気に世界観を変え、聴き手の心をグッと掴みます。
歌詞を読んでみるとひらがなとカタカナの多さ。
まるで童謡の歌詞を読んでいるようです。
どんな層にも受け入れやすい言葉で、インパクトを残すには最適な歌詞ではないでしょうか。
「どうぶつさんたち」は果たして本当に動物達のことを歌っているのでしょうか。
例えば人間の世界に例えてみましょう。
世間の風潮は右にならえ、個を出すことでその輪から弾かれることを恐れている人は多いのではないでしょうか。
しかし、予定調和の中では何も生まれません。
周りに合わせていくことももちろん大切ですが、自分の持つ個性を理解し伸ばしていくことはもっと大切です。
過去に囚われず自分の個性をもっと伸ばしていこう、前作のアルバムを超えていこうという岡崎体育の決意が隠れているのではないでしょうか。
狂いきったイメージと絶望の隙間に消え落ちていく
零れ落ちた 闇雲のアンサー まだ見つからないまま
出典: 感情のピクセル/作詞:岡崎体育 作曲:岡崎体育
そして、2番。
岡崎体育のイメージといえば「面白い楽曲を作る人」ではないでしょうか。
しかし、本人はそれを求めているのでしょうか。
他の曲はちゃんと真面目な良い曲もたくさんあります。
面白い曲ももちろんやりたくてやっているのでしょうが、ひとつのイメージに固められてしまうのは望んでいないのだと考えます。
世間のイメージと自分の理想との間で揺れ動く心が表現されています。
風の色はもう見えないけど 前までは見えてた 怖っ
「×)'!'%”(%”&”#」
何て?
出典: 感情のピクセル/作詞:岡崎体育 作曲:岡崎体育
とはいえ、ちゃんとこうやってクスッと笑える部分を作れるのもすごいところ。
意味を求めるだけが歌詞じゃないことを教えてくれるようです。