母の見せた涙
向かい風に立ち向かい、激しく振り出した嵐のような雨に行く手を阻まれても、我が子の身を案じて探し続ける母親。
大切なわが子の身になにかあったらどうしよう...なりふりかまわず娘を大事に思う気持ちが伝わります。
いつか市場で会った犬に導かれてたどり着いたのは、娘が雨宿りをしている神社。
自分を必死に探して泥だらけになった母親を見て、娘は思わず泣きだします。
安心したのでしょう。
「お母さん、心配させてごめんね。」
駆け寄って抱きしめた娘の手には、一輪のカーネーション。
どんな苦労をしても泣き言ひとついわず、自分自身のことで泣くこともなかった強い母親。
そんな母が流した涙は、とても温かい嬉し涙だったのです。
太陽みたいなお母さん
優しい強さを持った母親の姿が描かれた【母へ】のMVですが、もうひとつ印象的なのは太陽です。
いつでも空から見守ってくれている太陽は、まるでいつも明るく温かく子どもを見つめる母親のよう。
誰にでも平等に降り注ぐ光は、親から子への普遍の愛情を示しているのではないでしょうか。
どんなときでも大きな空いっぱいに光り輝く太陽。
子どもを見守る母親を象徴しているようにも感じました。
母の日に伝えたいこと・思い出したいこと
MVにも登場したカーネーション、母の日に感謝の気持ちと一緒に贈る花でもあります。
【母へ】では働き者で強い芯のある優しさを持った半崎美子自身の母親の姿を見ることができました。
歌詞の中では母親を労り、心配させて泣かせてしまった気持ちに対しての感謝は表れていますが「ありがとう」という直接的な言葉は出てきません。
言葉にしなくても伝わる想いがあるのでしょう。
半崎自身、父親に反対されながらも歌手を目指して上京した頃から、陰ながら母親はずっと応援してくれていたエピソードもあるようです。
二人の家族としての強い絆も垣間見える気がします。
たった一人の母という存在
家族のかたちはいくつもあり、どれが正しいということもありません。
ひとつだけ変わらないのは、母親という存在です。
当たり前のことですが、どんな人にとってもこの世でたった一人の存在である母親。
YouTubeのMVにもたくさんの母親とのエピソードが寄せられています。
楽曲に紡がれる物語の中にも母との思い出を感じられるのではないでしょうか。
なにかをきっかけにして遠い過去の記憶も蘇るものです。
それはこの楽曲に紡がれているような温かないい思い出だけではないでしょう。
ときにはほろ苦かったり、恥ずかしかったり、いまでも後悔を続けるような出来事もあります。
忙しい毎日に追われて忘れてしまっていた幼いころの些細な日常。
自ら記憶に鍵をかけてしまっていたことも、不思議と鮮明に思い出されるのはなぜでしょうか。
それは多分、自分にとってどんな意味を持つ内容だったとしても大切な思い出であることに違いないからかもしれません。
記憶の中にどんな風景がみえたのでしょう。
あなたにとってお母さんはどんな存在でしたか?
そんな歌詞に綴られていないような心の中の記憶と向き合ってみるのもいいかもしれません。
きっと伝えたいことが見つかるはずです。
それがまっすぐな感謝の言葉だったとしても、頬を伝う涙だったとしても、母を想う気持ちには変わりないものでしょう。
母が子を想う気持ちがいつまでも変わらないように。
最後に
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