時々愛の終わりの
悲しい夢を君は見るけど
僕の胸でおやすみよ
二人の人生分け合い生きるんだ

愛の行方に答えはなくて
いつでも一人ぼっちだけど
「幸せかい?」ささやかな暮らしに
時はためらいさえも
ごらん愛の強さに変えた

出典: Forget-me-not/作詞:尾崎豊 作曲:尾崎豊

十代にして尾崎豊は愛のはかなさ、必ず終わりがやってくることを知っていました。

それでも今の愛を大切にし、幸せを分け合うようにして温かく生きていこうとするひたむきさが切ないですね。

時々僕は無理に君を僕の形に
はめてしまいそうになるけれど
二人が育む愛の名前は
街に埋もれそうな小さな忘れな草

出典: Forget-me-not/作詞:尾崎豊 作曲:尾崎豊

愛していると、お互いにすべてを自分のものにしたくなってしまいます。

だけどもともと別の人間なのだから、相手がすべて自分の思うとおりになるわけはありません。

そうやってぶつかることも経て、都会の片隅で小さく花開く忘れな草のように、一生懸命に愛を育もうとしています。

都会に翻弄される二人

行く当てのない街角にたたずみ
君に口づけても
幸せかい
狂った街では
二人のこの愛さえ
うつろい踏みにじられる
初めて君と出会った日僕は
ビルの向こうの空を
いつまでも探してた
君が教えてくれた花の名前は
街に埋もれそうな小さな勿忘草

出典: Forget-me-not/作詞:尾崎豊 作曲:尾崎豊

二人の愛だけではどうにもできない時もあります。

逆らえない力が愛を引き裂いてしまうことも。

二人がそばにいても、たとえ離れ離れになってしまっても”僕”に空を取り戻し、小さな忘れな草に気づく心を取り戻してくれた”君”を想うことに変わりはないのでしょう。

魂の叫びのような歌声

全身全霊をかけて歌う姿に胸を打たれます。

十代で創ったとは思えない大人びた歌詞。この若さで愛や人生について達観しているようでもあります。

いずれ自分が若くしてこの世を去ってしまうことを予感していたのでしょうか。

26歳の早すぎる死が惜しまれてなりません。

年齢を経て、さらに成熟した尾崎豊が何を想い、どんな曲を創っていくのか見たかったですね。

きっと人の心を打つにふさわしいものであったに違いないでしょう。

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