夜は1日の終わりであり、終わりは寂しいものです。
しかし西島さんは、その「終わり」を寂しいものにしたくはないのでしょう。
でなければ、眠れなくなってしまうから。
優しい寝かしつけはまだまだ続きます。
まだ眠れないという人は、続きを見てみましょう。
物語の終わり
楽しかった物語も
もう少しで お別れだね
夢でまたすぐ会えるように
手 ギュってしてるから
出典: おやすみ/作詞:Takahiro Nishijima・宏実 作曲:Tomas Cederholm・Robin Abrahamsson
まもなく終わってしまう「物語」とは、「一緒にいる時間」のことのように思えます。
先に解説したように、夜は1日の終わり。
つまり、「今日」という物語が終わろうとしているのです。
そして眠りにつけば、夢の世界に旅立つのは自分一人となります。
たとえ隣で誰かと一緒に寝ていても、眠りについた後は一人に変わりありません。
つまりいつも一緒にいる人とも、朝目が覚めるまでは一時のお別れなのですね。
ただし、別れていても会える方法はあります。
その唯一の方法が「夢で会う」ことです。
本人たちの意志では本当に夢で会えるとは限りません。
それでも夢で会える可能性が高くなるようにするためか、手を握ります。
最初の抱き締めるのと同じく、手を握るのもまた温もりを感じさせる行動です。
手を握ってもらったまま眠るのも、ある意味至福ではないでしょうか。
夢で会えるかはともかくとしても、眠りにつけそうです。
僕がいれば寂しくない
もし寂しくなった時は
僕にすぐ教えてよ
君が信じてくれるなら
笑顔に変えるから
出典: おやすみ/作詞:Takahiro Nishijima・宏実 作曲:Tomas Cederholm・Robin Abrahamsson
ここまでしても寂しくなる時があるかもしれません。
そんな時は自分に知らせてと西島さんが言います。
嫌なことや悲しいこと、寂しさを相談して欲しいという意味ですね。
任せてくれるなら不安も寂しさも吹き飛ばそう、と約束しているのでしょう。
見方によっては父親のようにも、または恋人のようにも解釈できる歌詞です。
温もりに包まれて
背中に触れる僕の手で
安心できてるかい?
ちょっぴり恥ずかしくても
キスしておやすみ
出典: おやすみ/作詞:Takahiro Nishijima・宏実 作曲:Tomas Cederholm・Robin Abrahamsson
布団の中で相手を抱きしめているイメージでしょうか、背中に手を回しています。
背中を包み込んでくれる手が、安心感をくれるでしょう。
この態勢はなかなか恥ずかしそうですが、女性からすれば夢のシチュエーションではないでしょうか。
相手がこれで安心して眠れるのであれば、多少の恥ずかしさは我慢してくれるようです。
逆に相手が恥ずかしがっているという解釈もありかもしれません。
しかし西島さん流の寝かし方はこれなのでしょうね。
温もりで包み込む、素敵な時間になりそうです。
「おやすみ」してもらうのは誰?
「おやすみ」は寂しさから夜寝付けない人を西島さんが寝かせてくれるような歌詞です。
では、その「寝付けない人」とはどんな人で、西島さんとどういう関係なのでしょうか。
Nissy側から公式なコメントはありませんが、リスナーの中には気になる人もいるかもしれません。
西島さんはどのような相手を想定してこの曲を歌っているのか、考察してみましょう。
子供を寝かせる父親のような目線?
まずPVでは小さな女の子が出てくることから、子供を寝かしつける父親のような視点の歌詞という解釈ができます。
「おやすみ」をリリースした時は、西島さんに子供はいません。
「この先自分に子供ができたら」と未来を見据えているのではないでしょうか。
こんな感じの父親になりたい、と理想の父親像を掲げているとも考えられます。
日本だと子供にキスをするのはあまり馴染みがなさそうですが、したとしても不自然ではないでしょう。