今まで正直に生きてきたと言えないウサギ。
皆同じだからと、真実の愛を見てこなかったウサギ。
やっと想いを伝えられる人を見つけられたウサギにとって、「あなた」は救世主のような存在。
この部分では、か弱いウサギから脱却したいという気持ちが読み取れます。
今までのウサギは、月を見上げるだけの人生。
虚無感を覚えても、このように生きていくと決めていました。
それでも、やはり本当の気持ちは別にあったのです。
月を見上げる気持ちの変化
I love it 味のない キャロット美味しく頬張り
I love it 価値のない 宝物を抱えながら
I love it 恥のスパイス 苦いシロップ舐め取り
I love it 自分のいない 月を見上げ幸せそうなラヴィット
出典: ラヴィット/作詞:ピノキオピー 作曲:ピノキオピー
この歌詞は前の部分にもありますが、前とは心情が異なっていると推察できます。
前の部分では、「こんな人生でいいや」いう諦めの気持ちが強いと言えます。
よく知らないものを好きになり、それで無理やり寂しさを隠していました。
そこで虚無感を覚えても、痛みで誤魔化す。
そうすることで、自分の愛や生き方を見失っていました。
しかし、この部分では前向きな気持ちになっていると推察できます。
どれだけこれまでが報われない人生を送っていたとしても、今は違います。
何故ならば、「あなた」がいるから。
他の誰でもない「あなた」がいるからこそ、このウサギは前を向き始めたのです。
ガラクタのような宝物は、もう不要。
このウサギは今、本当の愛に向かって歩き始めたのです。
そういう決意で、このウサギは月を見上げているのだと言えます。
最後に
ピノキオピーのラヴィットの歌詞を解釈しました。
この曲は不完全な愛の形を、月とウサギを使って表現しています。
他者に流されていくというその生き方に、何となく共感してしまう方も多いかもしれません。
本当の愛は、他の人が決めてくれるものではない。
自分で選んだ愛こそが本当の愛なのだというメッセージが、歌詞から読み取れます。
様々な愛の形がある中でも、根本的な部分は決して変わらない。
この曲はそういった忘れがちなメッセージを、伝えたかったのだろうと推察できます。
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