2回目のサビです。
“告白”にはさまざまな手段があります。
直接会って告げることもできますし、手紙やLINEで、という人もいるでしょう。
その思いはストレートに表現することもあれば、遠回りにはぐらかしてしまうこともできます。
僕はストレートに思いを伝えようとしています。
好きな人に告白できず、「NO」という答えももらえないまま、会うことがなくなってしまう人もたくさんいます。
主人公にとってそれは辛いことです。
例え告白が失敗したとしても、「あいまい」じゃない、君の素直な答えを聞きたい。
だから僕はストレートに思いを伝えようとしているのではないでしょうか。
主人公なりの照れ隠し
この楽曲がラブソングであることに間違いはありませんが、「好き」や「愛してる」といった言葉は出てきません。
肝心の告白の言葉は英語で綴られています。
<僕が言いたいのは君が好きだということ、ただそれだけなんだ>
あれほど君のことが好きで、ストレートに思いを伝えようとしているのに、英語というところが主人公らしいです。
照れ隠しと不器用さが伝わってきます。
恋も人生も後戻りはできない
なぜ あの時 素直に君にこの気持ちを伝えずにいたのだろう
なんてね
出典: あいまい/作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎
過去の自分を後悔しているような歌詞ですが、何があったのでしょうか。
おそらく、君はもう別の誰かと付き合っているのではないでしょうか。
それを主人公は知ってしまった。
「もしかしたら他の人のことが好きかも…」と考えていたことが現実として現れてしまったのです。
もしも…という思いが浮かんでは消える
昔の主人公には勇気がなく、告白することができませんでした。
そうこうヤキモキしているうちに、君は他の人と付き合うようになってしまった…。
そんなストーリーを想像させます。
もっと早く告白をすることができていれば、今の結果は違っていたのかもしれません。
失敗に終わっていたとしても、素直に思いを伝えた結果なのであれば後悔することもなかったのでしょう。
告白できないのはなぜ?
3回目、最後のサビです。
一番、二番と、今にも告白しそうな勢いの主人公でしたが、まだ実行するにはいたっていません。
今は別の誰かと君は付き合っています。
だから主人公は思いを告げられずにいるのではないでしょうか。
あのとき告白することができなかった過去の自分を責めることはできます。
しかし今告白をしてしまえば、今度は君を傷つけることになるかもしれないのです。
君が好きだからこそ告白しない
彼氏がいながら告白される…漫画のようなシチュエーションですが、君からすれば余計な心配事が増えかねません。
いつか何のしがらみもなくなったとき、今度こそ素直に告白できるように。
「あいまい」じゃない君からの返事をもらえるように、好きだからこそ、今は告白しないことを選んだのです。
だから歌詞の英語の一行は「wanna」と、言うではなく、言いたい、と表現したのではないでしょうか。
あいまい
冒頭で「学生の頃を思い出して聴いてみてください」と書きました。
しかし大人になった今だからこそ響くものもあったのではないでしょうか。
成長するにつれて語彙や知識は増え、人生の登場人物も増えていきます。
“好き”という感情を表に出すのに幾十もの扉を開けていかなければなりません。
手遅れになる前に、シンプルなその感情を相手に伝えていきたいものです。
もちろん、大人じゃなければ恋愛は簡単だと言うつもりはありません。
大人になった今だからこそ痛いほど分かるのです。
学生だったからこそ感じられた思いや悩み、葛藤があったことに。
好きな人からの、「あいまい」ではなくハッキリとした返事をもらえるように、恋愛を楽しんでください!