繋いだ手を離す
常に一枚上手
So I just keep running back
Yea I know you need me to need you in this game we play

出典: Chasin' feat. IO/作詞:BENI・IO・SUNNY BOY 作曲:BENI・IO・Neetz・SUNNY BOY

追いかけても届かない。

そう思っていたら気まぐれに手を繋がれたりして。

だけど所詮は相手の気まぐれ。

繋いだ手はすぐに離されてしまいます。

いつだって恋の駆け引きは相手の方が一枚上手です。

そしてこの曲では恋を「game」と表現しています。

私たちのゲームであなたが必要としているもの。

それは、あなたを必要とする私。

このゲームはどう考えても主人公に不利です。

しかし、主人公はそれを承知のうえでゲームを進めます。

相手は人の恋心を弄ぶような奴なのに……。

どんなに酷い相手でも、一度好きになった人を嫌いになることはできないのかもしれませんね。

不毛な恋がやめられない

I want you more when you don’t want me
届きそうで届かない
繰り返して Loop
Goin’ on and on and on

出典: Chasin' feat. IO/作詞:BENI・IO・SUNNY BOY 作曲:BENI・IO・Neetz・SUNNY BOY

あなたが私を求めてくれないとき、私はあなたのことがもっと欲しくなる。

片想いって不公平ですね。

相手は絶対に手が届かない人ではなく、「届きそうで届かない」人。

いっそ希望が微塵もなくなってしまえば諦めもつくのに。

もしかしたら叶うかもしれない。

そう思ってしまうから、いつまでも相手を追いかけつづけてしまいます。

不毛な恋だと分かっている。

それでも相手を追いかける理由は、いったい何なのでしょうか?

それについては後ほど解説します。

弄ばれてもいい

本当に好きな人になら弄ばれたって構わない。

そう思えるほど誰かを愛するのは、ある意味幸せなことなのかもしれません。

相手が遠ざかるほど求める気持ちも大きくなる。

一度でも相手の体温に触れてしまったら、もう後戻りはできない。

そうして人はどんどん恋の深みにはまっていくのでしょうね。

君だけに夢中

Ain’t nobody get like me
決めて歩く Flexin’
全て手にしてきた
けれど君だけは (I know you know)
けれど君だけは (Only we know)

出典: Chasin' feat. IO/作詞:BENI・IO・SUNNY BOY 作曲:BENI・IO・Neetz・SUNNY BOY

ここからの歌詞はIOがメインで歌っています。

自分のような人間は誰もいないと言って、屈曲した道を歩いていく。

そうして全てを手に入れた気でいたけれど「君だけ」は違った。

君と出会ったことで完璧だと思っていた人生にどんな変化が表れたのでしょう?

あなたが知っていることを私は知っている。

私たちだけが知っている。

意味深な言葉が並びます。

「君だけ」そう言いたくなるほど夢中になれる相手は、やっぱり少し謎の多い人物なのかもしれません。

君に遊ばれている

I play like Tom (Jerry)
Can’t stop for a minute
I wanna feel on your body

出典: Chasin' feat. IO/作詞:BENI・IO・SUNNY BOY 作曲:BENI・IO・Neetz・SUNNY BOY

ここで注目したいのは「I play~」の歌詞

私はトムのように遊ぶ。

カッコの中の言葉を使うなら、私はジェリーのように遊ぶ。

この例えはもちろんアニメ『トムとジェリー』のことです。

トムのように遊ぶということは、つまりジェリーに遊ばれているということ

トムはこの曲の主人公、ジェリーは君ですね。

君の手の平で転がされる主人公。

たとえ遊ばれているだけでも、君の体に触れられるならそれで良いと思っているのでしょうか?

トムのように遊ぶと言っておきながら、それについて悲観するような言葉はありませんね。

君は気まぐれなまま

You & me 縮む距離 (Closer)
けれど解けていく 手の中すり抜ける
君は気まぐれ
I take it straight don’t need no chase

出典: Chasin' feat. IO/作詞:BENI・IO・SUNNY BOY 作曲:BENI・IO・Neetz・SUNNY BOY

君と距離が近づいても、すぐに離れてしまう。

繋いだ手をすぐに離されてしまったときと同じですね。

君を手に入れたくて必死に手を伸ばす。

しかし、君はそれを嘲笑うかのように手の中をすり抜けていきます。

君は相変わらず気まぐれです。

近づいたり、離れたり……。

いつでも君は目に見えるのに届かない場所にいます。

そのうち「ほら、捕まえてごらん」なんて君の声が聞こえてきそうです。

本当は君を追いかける必要なんてどこにもない。

しかし、その考えは間違っていると主人公は言います。

君を追いかけつづける理由。

それの答えが次の歌詞でついに明らかになります。

追いつけないから追いかけたい