いつも君がくれた笑顔で少し強くなれた
もう一度笑って見せて

出典: 眠り姫/作詞:林保徳 作曲:林保徳

無音でしばらく映像が流れてからの楽曲スタート。

どんな哀しいお話なんだろう……と思っていたら、比較的明るめの曲調で来ました。

冒頭の歌詞も前向きで、愛情に溢れています。

──もう一度笑って見せて、と言われるまでは。

ねぇ 長いまつ毛背中まである髪が綺麗だよ
ねぇ 笑うとできるエクボと八重歯やけに愛しいよ
ねぇ 優しい瞳の奥にある心に触れたいよ
ねぇ あの日流した涙の理由を今も知りたいよ

君の声を少し聞かせて…君が見てる景色を見せて

出典: 眠り姫/作詞:林保徳 作曲:林保徳

「ねぇ」と4行にもわたって、彼女の好きなところや自分の望みを囁いています。

映像と相まって、もうここで既にグッときてしまいますね。

久しく聞いていない君の声を聞きたい。

閉じた瞳の奥で、今君が見ている景色はどんなものなのか教えて欲しい。

それがかなわないなんて、思いたくはないのでしょう。

いつも君がくれた笑顔で少し強くなれた
「愛してるよ」って言う度 喜ぶ顔が大好きだった
僕達がいつかまた生まれ変わって
出逢う奇跡よりも 君との今が大切なんだ
もう一度笑って見せて

出典: 眠り姫/作詞:林保徳 作曲:林保徳

サビです。

どんな時でも、君が笑顔をくれたから、強くなれた──これは恋愛中の多くの人に当てはまるのではないでしょうか?

君がいたからこそ頑張れた、君が喜ぶ顔が見たくて何でもできた。

だって、支え合って生きるのが「人」なのですから。

もしもこの先、年老いて死んでしまったその後に、また生まれ変わってもう一度出逢えるような、そんな壮大な奇跡よりも、今というたった一瞬を君と過ごすことの方が全然大切。

生まれ変わってから起こせる奇跡があるのなら、今ここでその奇跡が起きて、もう一度君の笑顔を見せて欲しい……その方が簡単なミラクルじゃないか?

──そんなふうに考えてしまいます。

もしもその「奇跡」を起こせる誰かがいるのなら、何十年も先ではなくて、今起こして欲しい。

しかし、この楽曲の中では「神様」などには何も訴えることはなく、ただ「君」に語り続けています。

まるでそうしていれば、いつか目が覚めると信じているかのように。

ねぇ 太陽の香りがするから少し窓を開けるね
ねぇ 何もしてあげられないけど この手は離さないよ

聞こえるかい?僕はここにいる…感じるかい?すぐそばにいるよ

出典: 眠り姫/作詞:林保徳 作曲:林保徳

映像内でも彼女のいる部屋の窓を開けて、空気を入れ替えます。

何もしてあげられない代わりに、この手だけは絶対に離さないから、早く戻っておいで、と言っているようですね。

ここで、君のすぐそばで待っているから、と。

いつも君がくれた笑顔で少し強くなれた
今度は僕が君の笑顔咲かせてあげたい
僕達が一番好きだった言葉で
「愛してるよ」って言う度 涙見せちゃいけないよね
遠回りしてもいいから
君がくれた笑顔で少し強くなれた
何度だって手をとって「愛してる 愛してる 愛してるよ」って
もう一度笑って見せて

出典: 眠り姫/作詞:林保徳 作曲:林保徳

それまでいつも自分のことを強くしてくれた彼女の笑顔を、今度は僕が取り戻してあげたいと深く思います。

「愛してる」と言うのが好きだった二人だから、それを言う度に泣いちゃダメ。

彼女の手をとって、何度でも「愛してる」って繰り返すから──もう一度笑って見せて。

願いは、それだけ。

ねぇ 長いまつ毛背中まである髪が綺麗だよ
ねぇ やわらかな風をまとう君が少し笑ってみえたよ
君の声を少し聞かせて…君の声を少し聞かせて

出典: 眠り姫/作詞:林保徳 作曲:林保徳

最後に、窓から入る風に彼女がふわりと笑ったような気がします。

本当に笑ってくれたのだとしたら……「君の声を少し聞かせて」という願いも、聞いてくれるかな……。

まとめ

演奏が終わってから部屋の窓が開き、ホワイトアウトした後に見えた二人の姿。

これは夢か現か幻か……?

そんなうまい話はない、と思いつつも、現実であって欲しいと願わざるを得ません。

まるで映画でも観た後のような余韻を残しつつPVは終わりますが、音源だけだと本当に先は想像するしかありませんね。

この楽曲受け取った人それぞれに物語はあるので、切ない歌詞に救いをあげるのも、きっといいのだと思います。

誰もがハッピーエンドを望みたいはずですから。

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