平井堅のノンフィクション、歌詞が意味深すぎる。。。

2018年01月11日更新

【こぼれ落ちて/back number】自分が自分でない・・・?歌詞の意味を解釈!PV&コードあり!

ロック・スピリッツ満点の一曲「こぼれ落ちて」のちょっと読み解きにくい歌詞の内容を大胆に分析。多感な青春像を等身大に描くback numberの研ぎ澄まされた感性にシビレよう!

「こぼれ落ちて」は2ndアルバム「スーパースター」に収録

メチャクチャかっこいいイントロ!

「こぼれ落ちて」は、2011年4月リリースback number1stシングル「はなびら」のカップリング曲。


その後、2ndアルバム「スーパースター」に収録されました。


この「こぼれ落ちて」、とにかくイントロがかっこいい。


曲全体のコードは最後に示しますが、まずそのイントロのコードだけ先に紹介しましょう。

Em / Em / Em / Em /
Em / Bm / C / G B7 / Em / Bm / C / B7 / Em / Em /

出典: こぼれ落ちて/作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏

この、長いトンネルの中をグルグルと迷走しているようなメロディが、この曲のイメージを決定づけています。


ガツンとしたロックの音感


back numberの本領を見せきった感のある、熱いビートが貫かれていて、思わず机をドンドンと叩いたり、ヘッドバンギングしちゃいそう!


でも、それ、正解です!

抽象的な歌詞が意味深で、ちょっと難解かも

深読みすればするほど深い、「僕」の変化

cellnumber8☆DIGEST 『こぼれ落ちて/back number』
PVではありませんが、音源はホンモノ。

サウンドはガツンとしたハードロック調で分かりやすいのに、歌詞の方はどことなく抽象的な感じ。


例えばワンコーラスのAメロ。

意味のあるものを選び過ぎて
なんか大事なところが欠けているような
必要なものを選んでるのに
価値が下がってる気がするんだよ

出典: こぼれ落ちて/作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏

「意味のあるもの」って具体的に何なのでしょう?


また、それを「選び過ぎ」たのは何故なんでしょう?


聴き手の疑問に答えることなく、曲は「必要なものを選んでいるのに」「価値が下がってる気がする」と続きます。


ということは、必要なものというのは、例えばカノジョのハート()とか、お金、好きな食べ物、または地位、名誉といった具体的なものではない可能性があります。


またはそれらすべてを含んで一般化しているのかも。


いずれにしても、この抽象的な表現はBメロでも続きます。

誰も悪くない、って事に気付くのは誰?

他者に強くしてもらった「僕」がこぼれ落ちていくのか?

理由を知れば知るほど誰も
悪くないって気付くそれだけなんだよ
大事なものや大切な人は僕を
強くしてくれたはずなのに

出典: こぼれ落ちて/作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏

このBメロをAメロとつなげると、“意味があると思って選んだ必要なものは価値が下がっていて、価値が下がった理由を知ると誰も悪くない、と分かった”との意味に。


では、必要だと思っていたものの価値を下げた原因、張本人は誰だ、ということになります。


歌詞全体を見回すと、ここに登場してくる人物はあとひとり、つまり「僕」だけです。


だから、価値があると思ってものを選び、その価値を下げたのは、他でもない「僕」自身なのです。


彼が選んだから価値が下がったのか、それとも選んでみたら価値のなさが分かったのか。


それがどっちなのかは分かりませんが、いずれにしてもこの矛盾に満ちたフレーズは、「僕」の内面の混乱を表しています。


「僕」は自分を見失っているのです。


サビではそんな自分を見失っていった過程を「こぼれ落ちてゆく日々」と表現して、そのうっ屈した感情を爆発させます。

こぼれ落ちてゆく日々は
哀しみと迷いを乗せて沈んでくんだろう
いつだって泣いたってわめいたって
何も変わらないから仕方なく
僕はまた変わってしまう
そこで出会うのはきっと
僕じゃなくまた違う誰かなんだろう
そこで知るんだ
この変化に名前を付けたら
きっと大人だって
どれだけもがいても

出典: こぼれ落ちて/作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏

清水依与吏の叩きつけるような歌いっぷりに乗って、聴く方も攻撃的な気分になります。


「また変わってしまう」僕が、「そこで出会うのはきっと」「僕じゃなくてまた違う誰か」


おそらく変わってしまった僕が会ったのは、「また違う誰か」になってしまった「僕」なのでしょう。


変わってしまったので、僕だと気付かなかったのでしょう。


でも同じ「僕」なのに、何故気付かなかったのか?


この答えと、ワンコーラスのサビの最後の4行、「そこで知るんだ」「この変化に名前を付けたら」「きっと大人だって」「どれだけもがいても」の答えは、後で説明します。

大人に成長する自分を自分と認識できない「僕」

壁を突破できない「僕」は、ついつい言い訳を……

さて自分を見失っている「僕」は、アイデンティティの危機にある、と言っていいでしょう。


ツーコーラス目のAメロでは、そのことをもっとストレートに表現しています。

自分を知れば知るほど何も
期待できないと思い知るだけなんだよ
気が付けばまた探してる今度は
ばれない精密ないいわけを

出典: こぼれ落ちて/作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏

「自分を知れば知るほど何も期待できないと思い知るだけ」、そして「気付けばまた探してる」


この「探してる」ものは、おそらく期待できないと思い知った自分。つまり「僕」自身のことではないでしょうか。


自分が自分を探す、という自分探しの物語


これは果てしない精神世界のエンドレスゲームであり、体験する者にとっては悪夢そのもの。


このテーマは「ブレードランナー」や「トータルリコール」のSF作家フィリップ・K・ディックのものですが、「こぼれ落ちて」はそれと同じテーマを歌っているのでしょうか?


おそらく違うでしょう。


「自分を知れば知るほど何も期待でない」のは、自分つまり「僕」が青二才だから、大人ではないから、なのです。


自分が大人になりきれていない青二才だから、それがバレないように「精密ないいわけ」をしなければならない。


ガキに思われないように、バカに見られないように、です。


これは、青春前期から後期に移行していく時に、誰もが感じ、ぶち当たるです。


壁にぶち当たっておっこちているか、または落ちかかっている状態の「僕」を歌った曲こそ、この「こぼれ落ちて」なのです。

「聖者の行進」へリンクする、その一歩手前の青春像

少年の甘ったれた感情は、すでに賞味期限切れ

ひとつ前で謎を掛けた、変わった僕に気付かなかった理由サビの最後の4行の答えを発表しましょう。


その答えとは、結局これらが“どうなっていくのか”という「結末」のことなんですが、それはツーコーラスの同じサビに出てきます。

そこで知るんだ
この変化に慣れてしまったら
もう戻れそうもない
どれだけもがいても

出典: こぼれ落ちて/作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏

「もう戻れそうもない」、つまり“戻れなくなる”というのが答えです。


「僕」が変わった「僕」に気付かなかったのは、「戻れなくなる」ほどに後退していった青二才の自分を見失ってしまったからです。


またサビの4行ですが、つまり


「そこで“戻れなくなる”ことを知るんだ」


「この変化に名前を付けたら」「きっと大人だって」“戻れなくなる”「どんなにもがいても」、というわけです。


戻れなくなる、を入れるとスッキリと文意が通りますよね。


これはつまり、大人になるのを拒否している、ガキの最後の抵抗なのです。


さらにツーコーラスと最後のリフレインするサビの間にある4行が、その抵抗している青二才の内面を表現しています。

もう誰のせいにもしないから
もう二度といいわけもしないから
強く生きていくよと誓うから
本当の弱くてださいこの気持ちを

出典: こぼれ落ちて/作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏

「もう誰のせいにもしない」とか「もう二度といいわけもしない」「強く生きていくよ」といったフレーズをみると、甘酸っぱい青春が発酵し過ぎてホロ苦くなったように思えます。


甘ったれた少年の感情は、もう賞味期限が切れて、腐敗寸前です。


もはや「僕」は少年(ティーン)でいては、いけないのです。

4thアルバム「ラブストーリー」収録の「聖者の行進」

ここまで読んでくると、「こぼれ落ちて」はこの3年後の2014年にリリースする「ラブストーリー」に収録された「聖者の行進」につながっているように思えます。


「聖者の行進」は、大人社会に組み込まれまいと抵抗するものの、いつの間にかその一員になりかかっている「僕」を見つめた曲。


「こぼれ落ちて」の「僕」は、この後、「聖者の行進」でビターな大人社会の壁にぶち当たるのです


でもまだ「こぼれ落ちて」の段階では、大人になりきれない自分自身にぶち当たっています。


よくよくぶち当たる「僕」ですが、これこそ青春時代を生きる若者の姿といえるでしょう。


がんばって壁をぶち抜いてほしいですね。

コードを覚えてカッコよく演奏しよッ♪

エッジの効いたギタープレイが求められそう

最後にワンコーラス分のコードをご紹介します。

 Em     Bm
意味のあるものを選び過ぎて
   C     B7
なんか大事な所が欠けているような
Am    Bm
必要なものを選んでるのに
   C       B7
価値が下がってる気がするんだよ
Am  Bm  Em
理由を知れば知るほど誰も
 Am  Bm     Em
悪くないって気付くそれだけなんだよ
 Am Bm Em  G C  GonB
大事なものや大切な人は僕を
Am     B7
強くしてくれたはずなのに

出典: こぼれ落ちて/作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏

で、ここからサビです。思いっきりたたみかけるような感じで弾き語りましょう。

   Em
こぼれ落ちてゆく日々は
Bm    C           G
悲しみと迷いを乗せて沈んでいくんだろう
  B7     Em
いつだって泣いてわめいたって
    Bm      C
何も変わらないから仕方なく
    B7
僕はまた変わってしまう
   Em
そこで出会うのはきっと
Bm      C     G
僕じゃなくまた違う誰かなんだろう
 Em
そこで知るんだ
 Em     Bm
この変化に名前を付けたら
    C
きっと大人だって
  B7     Em
どれだけもがいても

出典: こぼれ落ちて/作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏

back numberのロック魂が弾けた一曲。存分にシャウトして堪能して下さい。

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聴いてるジャンルも多方面。
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