SNSなどで人とつながっていると、「いつだって」そばに誰かがいるような気持ちになります。

それは、自分のことを大切に思ってくれているという「勘違い」で「妄想」なのです。実際には、まわりに誰もいません。

しかし、それが「想像」以上に身近で強力なので感覚がマヒしていくのです。

本当の声を忘れないで

いつだって文字になったって 君の本当の声忘れないで
そう、いつだって隠れてんだって もう意味がないぜ
苦痛だってもう普通だって そのタイムラインに飲み込まれる前に
想像してくれ、想像してくれ 摩耗したウォーリーヒーロー

出典: ウォーリーヒーロー/作詞:谷口鮪 作曲:谷口鮪

「文字になったって」はSNSへの投稿のことです。

「本当の声」には、実際に発する音としての声と自分が本当に言いたいことという2つの意味があると思います。

そのような「本当の声」を隠していると、自分に嘘をつくことが「普通」になってしまうでしょう。

そうなる前に、目の前に自分と同じように感じて考えている人がいるということを「想像してくれ」と願っています。

MVはこちら

衝撃的な映像で話題を集めた『ウォーリーヒーロー』のMVについて紹介します。

スマホ依存症の恐怖

スマホ依存症ネット依存症の人々が映し出される衝撃的な映像です。

そのような人々に囲まれながら演奏するKANA-BOONは、生きた言葉と音楽を伝えようとしている人たちだと感じます。

ウォーリーのようなボーダーの服を着た男性が主人公で、彼は歩きながらスマホを見ています。見ているだけで、ハラハラした気持ちになりますよ。

通り過ぎるカフェの仲では、友だちと集まっている女性たちがスマホばかり見ています。目の前に友だちがいるのに、ずっとスマホを見る人って多いですよね。

出てくる人が、すべて同じようにスマホばかり見ている映像はとても恐くなります。

電車に乗って座っている全員がスマホを取り出していた時の、言葉にはできない違和感を思い出させます。

最後には主人公の男性は前を見てなかったために、車に轢かれてしまいます。そこからの救急車で運ばれるシーンや、現実でもありえなくないオチは必見です。

そして、曲が終わった後にKANA-BOONメンバー全員がトイレでスマホを見ているシーンは皮肉たっぷりですね。「お前らもか!」とツッコミたくなります。

『Pokemon GO』を予言していた?

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この『ウォーリーヒーロー』のMVを観ると、あるゲームを思い出さないでしょうか。

社会現象と言えるほど話題となったアプリ『Pokemon GO』のプレイヤーです。

そのため、ネットでは『ウォーリーヒーロー』が『Pokemon GO』のプレイヤーを再現したのではないかと話題になっていました。

しかし、このMVが制作されたのは2013年です。『Pokemon GO』がリリースされたのは2016年ですので再現したことはありえませんよね。

これは、『ウォーリーヒーロー』が予言していた未来が訪れてしまったということではないでしょうか。KANA-BOON恐るべしですね。

コード譜はこちら

『ウォーリーヒーロー』はCapo 4でkeyはAmです。サビでFに変わることで開放感を出しています。

バレーコードが難しく感じる方は、パワーコードではじめは弾いても良いでしょう。

リズムに乗ったストロークを意識すると、この曲の雰囲気が出ると思います。

下記に参考となるコード譜を記載します。

Am C G
それなんて名前なんだっけ? 模倣して二番煎じだっけ?
Am C G
あれなんて名前なんだっけ? 摩耗して使い捨てです
Am C G
眠ったって夢の中だって理想は変化なしだけど いつだって別の選択肢 フラフラ腐乱しそうだ
F A# G# Am A#
現代的で閉鎖的で そのくせ繋がった気分になるんだって
A G G# A

出典: ウォーリーヒーロー/作詞:谷口鮪 作曲:谷口鮪

F G Am
いつだって悲しくったって その存在の意味忘れないで
F G Am
斬ったって銃で撃ったって、そうキリがないぜ
F G AmF G G#dim
いつだって寂しくったって その現象の真理思い出して 想像してくれよ
Am C F G E

出典: ウォーリーヒーロー/作詞:谷口鮪 作曲:谷口鮪

まとめ


今回は、KANA-BOONの『ウォーリーヒーロー』について紹介しました。

この曲は、スマホへの依存や人との関わり方について考えさせられるメッセージソングです。

この記事を読んで、KANA-BOONに興味を持った方は公式サイトから最新情報もチェックしてみてください。