4th verseからメンバーが2人入れ替わったこの部分。
CHICO CARLITOは2番目のフレーズを担当しています。
この部分でもいえますが、CHICO CARLITOは韻を踏むのが巧い!
ここは言葉の選び方にセンスを感じます。
5th verse
SHINPEITA(晋平太)
油断無く常にスタンバる
そして常にライバルの二倍やる
ぐらい気合いある 足引っ張る奴
過去やスキャンダル気にせず頑張る
出典: 真っ向勝負/作詞:KEN THE 390・MC☆ニガリ a.k.a 赤い稲妻・KOPERU・CHICO CARLITO・晋平太 作曲:KEN THE 390・DJ WATARAI
晋平太のワードセンスも凄いです。
5th verseは徹底的に「る」でフレーズを締めています。
気合いを入れてやることが「人の邪魔」というゲスな人物。
「スキャンダル」とあることから週刊誌のことが思い浮かびます。
晋平太自体にその手の報道はありませんが、何か思うところがあったのかもしれません。
偉大なMy sweet love親愛なる
ヘイターもイライラしちゃ実家に帰る程
立派になる 開くリサイタル
ゆらすスタジアム Please stand up
リハーサルせずに奪いさる
騒ぐチアガール客もブチ上がる
そんなフリースタイルラップ
死者も生き返らす 病も近寄らず 正に医者いらず
一段落からのリバイバル
からのコマーシャルせずユニバーサル
出典: 真っ向勝負/作詞:KEN THE 390・MC☆ニガリ a.k.a 赤い稲妻・KOPERU・CHICO CARLITO・晋平太 作曲:KEN THE 390・DJ WATARAI
この部分も、韻を踏みつつ時間の流れも作っています。
つまり、自身が成長しまたのし上がっていく過程を思い起こさせるのです。
さらに「死者」のフレーズは4th verseの「ドラゴンクエスト」をイメージ。
「リバイバル」は「フリースタイルダンジョン」で審査員を下りてチャレンジャーになった姿です。
そしてその実力を持てばコマーシャルなど必要ありません。
二階建ての家には理解ある嫁と
庭には外車が二台ある
真っ向勝負
いらないガイド本 ここじゃ握る拳よりマイコホン
真っ向勝負
逆境 楽勝 backboneと覚悟 ダークホース 抜き去るass hole
真っ向勝負
9回裏二死満塁ツースリーからでもしろフルスイング
真っ向勝負
出典: 真っ向勝負/作詞:KEN THE 390・MC☆ニガリ a.k.a 赤い稲妻・KOPERU・CHICO CARLITO・晋平太 作曲:KEN THE 390・DJ WATARAI
「二階建て」からのたたみかけるような、まるで早口言葉のようなフレーズ。
ここが耳に残る方も多いのではないでしょうか。
さらにきちんと「二台ある」という言葉、「る」で着地しているのが本当に格好いい!
「凄い」の一言に尽きます。
ここまで一気に言葉を繰り出せる晋平太の実力はどうやって培われたのか。
それは、この曲の最後のフレーズに集約されます。
つまり「最後の最後までバットを振り切れ」ということなのです。
それぞれのスタイルが見られて圧巻
以上、歌詞を読んできましたが、それぞれのラッパーのスタイルが見えて本当に圧巻です。
フリースタイルの世界は奥が深く、また面白い!
5人の中で気に入ったラッパーがいたら、この曲を入り口に世界に入っていただけたら幸いです。
KEN THE 390の作品をチェック
OTOKAKEでは、KEN THE 390の作品紹介記事を掲載しております。
「Turn Up」
KEN THE 390の10周年記念アルバム「Turn Up」。
「Turn Up/KEN THE 390」は大物ラッパーがフィーチャリング?歌詞の意味♪ - 音楽メディアOTOKAKE(オトカケ)
昨年2016年にデビュー10周年を迎えたラッパー・KEN THE 390。その記念アルバムに収録されている「Turn Up」に、大物ラッパーが参加していると話題です。ここではそのラッパーについて解説し、併せて「Turn Up」の歌詞の内容にも迫りたいと思います!