岸から上がった人魚が 命を懸けて恋をした
後悔しないMy Life Tour
孤独より辛い挫折は
鏡に映った今日のFaceは
未来に恥じない僕の決意さ
今疲れた体にBeat Tune
悲しみの涙は封印中
ああ、体中で君を受け止めたい
輝ける明日にKiss やってみるか!
出典: Rising Sun/作詞:m.c.A・T 作曲:Yoo,Young Jin
日本語ver.も「後悔しない人生」について語っているのですが、人生≦彼女というスタンスは変わりないようです。いずれにしても前向きに積極的に彼女にぶつかって行こうと決意したみたいです。
韓国語.verほど大上段に構えたメッセージ性はありませんが、これはこれで恋愛世界においては同じ悩みを持つ人にとっては励みになる歌詞ではないでしょうか。
韓国語ver.と日本語.verの歌詞については以上です。ここからは韓国語の歌詞にまつわるお話を少し書かせていただきます。
韓国語ver.と日本語ver.の違いは経済事情に及ぶ
ユ・ヨンジンが韓国の若者に伝えたかった言葉の背景には何があるのか。「Rising Sun」が生まれた頃の韓国の経済指標から探ってみました。
経済成長率
2004年:4.7%
2005年:4.0%
※外務省北東アジア課『韓国経済の現状と日韓経済関係』より
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/大韓民国の経済
2004年から2005年に0.7%も落ち込んだ韓国。国全体、不景気で気持ちが落ち込んでる状態ですね。東方神起の日本デビュー時期と重なります。
韓国国内の消費需要だけでは音楽市場はたかが知れています。この時期に彼らをアジアで売り出して、販路を広げようとしていたのではないでしょうか。
失業率
2003年:3.6%(13.0%,7.7%)
2004年:3.7%(14.1%,7.9%)
2005年:3.7%(12.5%,7.7%)
※カッコ内は15歳~19歳,20歳~29歳の若年失業率。求職断念者と不就業者は統計に含めず。
韓国統計庁データベースより
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/大韓民国の経済
失業率は若者の方が平均よりも多いのがわかりますね。
このように将来が不安で、鬱屈した青春を送る若者たちの士気を鼓舞するような曲としてユ・ヨンジン氏は聴いてもらいたかったのではないでしょうか。
それを国内で既に人気の高い東方神起が歌うことで反響が大きくなり、消費はもちろん、若者の意識向上の相乗効果を期待したのだと思います。
韓国語と日本語の歌詞に共通する「音」
韓国語ver.の歌詞の母音に日本語歌詞をできるだけ寄せていることに気づいた方はいらっしゃるでしょうか。
例えば韓国語歌詞の冒頭にある「하늘을(ハヌルル)」は「空に」と和訳するのですが、ここを日本語ver.では「離れない」という風に書き換えています。
ハヌル…ハナルル…ハナレル…ハナレナイ!って、まるでダジャレ大喜利のようですが(笑)
日本語ver.の作詞は、かなり苦労をされたのではないかと思います。そうしたポイントもあちこち見られますので、探してみてはいかがでしょうか。
最後に
筆者の主観による歌詞の解説でしたが、いかがだったでしょうか。
「今までわからなかった歌詞の部分があったけど、これでスッキリした!」「そんな解釈があったなんて、目から鱗です!」なんて嬉しい声が聞こえたら嬉しいのですが(笑)
筆者が東方神起にハマったのは、忘れもしない2008年の4月末のGW前でした。
噂で名前は聞いていましたが「ちょっと年上のお姉様方が騒いでいる韓流アイドル」という色眼鏡で見ていましたし、韓流自体も全く興味がありませんでした。
洋楽とシンガーソングライター以外目もくれなかった筆者に、勇敢な知人が「これを聴いて元気だして」と譲ってくれたのがCD+DVDアルバム「T」でした。
GWの暇つぶしになるはずが、頭をハンマーで殴られたくらいの衝撃を受けました。歌も踊りも感動させるほど上手い!しかもイケメン揃いというフルコンボだったのです。
このアルバムで完全に堕ち、以降は彼らの動画を漁る日々。日本語ver.以外に韓国で発売された過去のCDやDVDも買い求め、その中には今回紹介した「Rising Sun」のアルバムもありました。
ちょっと力を入れて書かせていただきましたが、今聴いてもわくわくさせてくれる曲です。
余談ですが、韓国ver.のアルバム「RISING SUN」には他にも優れた曲が入っていて、どの曲も自信を持ってお薦めできます。
10年以上も前のアルバムだから中古販売されたものしか入手できませんが、お手持ちのライブラリーに1枚増やしていただければ幸いです。
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