時計の針 12時 指している 触れてくれ帰らずに
見つめ合うと言葉失う(You're so beautiful)
友達の(親友の)ままでいい 心の中ささやく声だけど
街角で 仕事場で 地下鉄の中で 歌うように君の名を呼ぶ
愛される事なんて無いと知っていても君が欲しい 今すぐ

出典: 君の名を呼ぶ/作詞:浜田省吾 作曲:浜田省吾

どうすればいいの

もし、未来のある恋であれば、関係を一歩進めるアクションが必要です。

別れ際に強引に引き止める、気持ちを伝えるといったような具体的な行動に出るでしょう。

それほどまで好きでない場合なら衝動的な行動にでることは難しくありません。

とりあえず行動を起こし、欲求を満たすということだってできます。

主人公は、相手の女性を本当に好きで大切に思っているようです。

同時に、行動を起こした先に幸せな未来がないということもわかっています。

だから、アクションを起こすことはできません。

出来ないけれど募る想い

解決の無い想いをただ抱えて彼女の名前を繰り返し呼ぶようです。

君の名前

名前というのは不思議です。

名詞として聞いた時にはただの名前でしかありません。

その名前を持つ人がいて、それを呼ぶ時、名前はその人そのものを表します。

名前の響きや字のイメージから、「優しそう」「賢そう」という雰囲気を感じることもあるでしょう。

しかし、一旦誰かの名前としてその名前をインプットするとそれはその人の一部です。

名前を呼び合うことで、お互いを認め合います。

そして、相手を深く知るにつれその名前の持つ意味も深まっていくのではないでしょうか。

ふとした瞬間に名前が口をついてでることは、相手を思い出すことです。

仕事の合間で一息ついた時や、街角で美しい花を見かけた時。

あなたが今傍にいてくれたら、あなたにも見せたいと思うことがあるでしょう。

想いが通じ合った間柄であれば、ラインメッセージで写真を送ったりする瞬間です。

すぐに話しかけられない、だから名前をつぶやいて、主人公は彼女をただ感じています

知りたくて

浜田省吾【君の名を呼ぶ】歌詞解説!ギター弾くように君の名を呼ぶって?報われない恋が胸を締め付ける…の画像

ふとみせる 寂しそうなしぐさ 誰かに恋しているの?

黄昏に 真夜中に 明け方の空に ギター弾くように君の名を呼ぶ
せつなくて 苦しくて 息が止まるほど君が欲しい 今すぐ

黄昏に 真夜中に 明け方の空に 愛しい君の名を呼ぶ

出典: 君の名を呼ぶ/作詞:浜田省吾 作曲:浜田省吾

動かせぬ心

好きな人の仕草や行動は気になるものです。

ちょっとした表情から、その心の動きを詮索してみたりします。

主人公が彼女に恋心を抱いているように、彼女は違う誰かに恋しているのかな。

なんとも切ない思いが胸をよぎります。

その恋はどんな相手に向けられ、どんな風に進んで行きそうなのだろうか。

そう考えると苦しいよりも悲しみが溢れそうになるかもしれません。

主人公の心が届かない悲しみと、彼女も同じく誰かに恋をしているという同士のような想い。

彼女の一挙手一投足に目を奪われながら主人公は、もやもやとした苦しみを重ねます

奏でるように

「楽器を演奏するように」という言葉はどんな例えで使われているのでしょうか。

楽器を演奏するとき、まずは通常丁寧に行います。

弾きなれない楽器を触る時は恐る恐るつま弾くように触るでしょう。

慣れた楽器を弾くのであれば、心を込めてそして優しく演奏します。

主人公は、楽器を弾くように彼女の名前を繰り返しているよう。

それは、丁寧に少し控え目に、心を込めて吐息を吐くように呼んでいるのではないでしょうか。

初めて相手の名前を呼ぶ時というのは、緊張するものです。

タイミングがつかめず、から滑りしてしまうこともあったりします。

名前を呼びあうことが自然になった後には忘れてしまう緊張感です。

傍にはいない彼女の名前を口にしても返事はもちろんありません

そう、主人公と彼女の関係は呼んでも届かない関係だから仕方がないのです。

実ることのない恋

浜田省吾の「君の名を呼ぶ」について独自解釈を行いました。

この歌は、男性側のもしくは女性側の事情により成就することが難しい恋について描かれています。

片思いはどんなパターンでも苦しいものです。

しかし、通常であればいずれは実ることを夢見てその苦しみを埋めることができます。

絶対に、どうにもならないとわかっている場合、その想いは昇華の方法がありません。

ただただ、想いに向き合い炎が消え去るのをじっと待つだけです。

好きであることがそのまま幸せに直結しない恋があります。

好きであるが故に、現状から進まない方が良いと思える恋があるでしょう。

主人公は、彼女に直接想いをぶつけるその代わりにただ、独り言のように彼女の名前を呼びます。

日常のあらゆる場面で彼女の名前を呼びながら、彼女を感じることで想いを吐き出すのです。

いずれ、主人公に新しい恋が訪れても、その名前がどこか特別なものとして心に残り続けるのでしょう。

浜田省吾の奏でるオトコの恋心は、どこか不器用で切なさが伴います。

そんなハマショーをもっと堪能できるこちらもぜひチェックしてみてください。

サングラスとジーンズがトレードマークの浜田省吾。ロックはもちろん切ないバラードもよく似合う人です。叶わぬ恋を歌った「片想い」の歌詞を彼の魅力とともに解説します。

デビューから時を経た今も、魅力的な楽曲と歌唱でファンを魅了し続ける浜田省吾。悲しくも切ない大人のラブソング「MIDNIGHT FLIGHT −ひとりぼっちのクリスマス・イブ」について、歌詞を読み解いてみます。

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