aiko【今度までには】
基本情報
2018年にデビュー20周年を迎えたaiko。
それを記念して2019年6月5日にベストアルバム「aikoの詩。」がリリースされました。
これを機に、aikoの良さを実感したファンも多いのではないでしょうか。
彼女の魅力は何といっても、女心を掴む繊細な歌詞。
名曲は数えきれないほどありますが、今回は隠れた名曲【今度までには】をご紹介しましょう。
この曲は、「aikoの詩。」ではDISC2の4曲目に収録されています。
ぜひベストアルバムを手にした際にはチェックしてみてください!
別れの予感…その時、主人公は何を思う?
今回ご紹介する【今度までには】は、aikoの代名詞でもある切ない失恋ソング。
一度でも恋人との別れを経験したことがある方なら別れの多くは突然ではないことが分かるでしょう。
理由もなくフラれる時以外は大抵の場合、別れの前に何となく「予感」がするものです。
この楽曲では、そんな別れの予感がした時の主人公の心情が描かれています。
どんなことから主人公は別れを悟ったのでしょうか?
主人公はその別れを受け入れてしまうのか?
注目の歌詞を解説していきます。
別れを悟った理由
これまでの関係
きっとそうだあたしはあなたの言う事全てに答えてきたつもりよ
いつもあたし素直に心の底から幸せな笑顔をしてきたはずなのに
肺の奥が音を鳴らしてきしんで結局理解出来ないまま
あなたの言葉を飲み込むふりしてそっと戦う決意をしてみた
出典: 今度までには/作詞:AIKO 作曲:AIKO
Aメロの最初には、主人公と恋人の関係性について描かれています。
2人の関係ではどちらかというと、主人公は弱い立場だったのでしょう。
恋人に嫌われたくなくて言う事を受け入れ気丈に振る舞っていた様子が最初の2行から読み取れます。
そんなある時、主人公は恋人に対していつになく違和感をおぼえます。
その違和感とは?
ここでいわれている「戦う決意」とは?
それはBメロの解説で明らかになってきます。
他の誰かに笑いかけるあなた
どうしてだ?重くも軽くもない世界
たった一度だけ違った顔を見て以来
ここは無重力で誰に笑いかけてるの?
出典: 今度までには/作詞:AIKO 作曲:AIKO
主人公と恋人の間には、慣れ親しんだ空気が流れていたのでしょう。
「重くも〜」というフレーズから2人の付き合いは長いことが想像できます。
しかし、Aメロの解説でも触れたようにその空気がいきなり変化するのです。
注目するのは2〜3行目。
主人公は自分ではなく、他の誰かに笑顔を見せている恋人の姿を見てしまったのでしょう。
それは、恋人が心変わりしてしまったことを表現しています。
恋人がその人に向ける熱い視線。
きっと主人公が見てしまったのはたまたまではありません。
Aメロで恋人の言葉を飲み込むふりをしたと描かれていましたが、きっと前から疑惑があったのです。
これは確実に怪しい…。でも別れたくない。
だからこそ、主人公は恋人とその想い人の関係に負けない戦いをしようと決意したのでしょう。
あんなに恋人のために尽くしてきたのに、という主人公の無念が感じられます。
別れを決意するまでのこと
次に2番の歌詞を解説していきます。
大好きだった恋人との別れを悟ってしまった主人公。
ここでは主人公が恋人との別れを決意するまでの心情が描かれています。
誰もが共感できる弱く切ない心をaikoならではの言葉で表現した歌詞をご覧ください。