楽曲を考察

さて、いよいよ本題に入っていきましょう。

まずは楽曲の考察から。作曲を担当したのは中野領太氏。

楽曲提供の経歴はYUKIJUJU水瀬いのりなど錚錚たる面々が並びます。

女性アーティストの作品を多く手掛けている点からも、TRUEの魅力を引き出すソングライティングが期待されますね!

楽曲を彩るサウンドは

入りはギターソロから。

涼しげに疾走するフレーズに、アニメの余韻を煽るような印象を受けます。

楽曲を彩るサウンドはピアノ、シンセ、ギターをふんだんに使った現代的なポピュラーアレンジ。

洗練された雰囲気が耳に心地良く馴染みます。

様々な表情を見せる歌声

そのサウンドの中に響く芯の通ったTRUEの歌。

Aメロでは憂いの色を見せ、Bメロでは躍動感たっぷりにメロディに息を吹き込みます。

サビではストリングスが広がりを演出。

力強いTRUEの歌声がそこに重なる様は壮大で勇敢なイメージ。

まさに大冒険を描くような音像が表現されています。

この後に紹介するMVで存分に体感してみてください!

ファンタジータッチのMV

舞台は古い書庫のような場所。

水面から差し込んだような日差しが、それが海中にあることを感じさせます。

「海底の図書館」といったところでしょうか。

サビでは神聖なイメージの4本の柱と、空中に浮かぶ無数の水の塊が登場。

MVの内容も終始アニメに寄り添ったファンタジータッチのものとなっていますね。

炎に包まれるあのシーンは?

そんなMVの中でも気になるワンシーンが。

場面はBメロ。辺り一面を包む炎と、悲しげなTRUEが描かれます。

そしてこの部分の歌詞はこう。

悲しい出来事に目を伏せたくなくて

出典: Another colony/作詞:唐沢美帆 作曲:中野領太

一瞬見えた炎は悲しい過去のフラッシュバックを表すもの。

MVに沿ってファンタジー風に例えると「故郷を焼き払われた主人公」といった感じでしょうか。

そんな悲しい過去から、光の差し込む今に繋がっているのですね。

こうなるといよいよ歌詞の全貌が気になってくるところ。

現在公開されているのは1番の歌詞のみですが、続けて考察していきましょう!

歌詞を解釈

「Another colony」の歌詞で描かれているのは「いろんな価値観を持った人が互いに幸せに暮らしていけるように」と願うもの。

アニメのストーリーからのインスピレーションがその内容に表れていますね。

もちろんアニメだけではなく、現実世界に当てはめることも出来ます。

複雑な人間関係において、ついつい見失ってしまいがちな大切なメッセージ。

この曲を通して体感してみてください。

進もうとする人が傷つくのは

どうして 希望を持つ人だけ
心に絶望を知るのだろう
どうして 勇気を持つ人だけ
名誉の果てに傷を負うのだろう

出典: Another colony/作詞:唐沢美帆 作曲:中野領太