ここで一度サビ(現実)に戻ってきます。
今までのストーリーから考えると「最終的には相思相愛の仲になれた」と感じるでしょう。
付き合うまでに至るストーリーを懐かしんでいるようにもとれます。
しかし「他のみんなにバレないようにしている理由」の答えがまだわかりません。
その答えを明らかにするために、もう一度去年に戻ってみましょう。
膨れ上がる妄想
今⽇は約束通りここへ集合
すでに軽く越えた30℃
さっさ乗り込め 荷物を放りこめ
⾞に⾶び乗れ 海へと急げ
出典: 男⼥6⼈夏物語/作詞:ケツメイシ 作曲:ケツメイシ
6人が集まって海に向かうシーンに話が戻ります。
ここでも待ちきれないとばかりに荷物と「その他大勢」を車に詰め込んで海へと向かいました。
気温もさることながら「自分」の気持ちも体も猛暑日のように煮えたぎっているといえるでしょう。
先を急ぎすぎてオーバーヒートしそうな予感がプンプンしますが、歌詞はゆっくりと追いかけていきます。
高まる興奮
潮⾵舞う ⽩い浜辺
まずパラソル開く君のため
熱い砂よけながらその中へ
座る君にそよぐ海の⾵
出典: 男⼥6⼈夏物語/作詞:ケツメイシ 作曲:ケツメイシ
ここでも妄想は止まりません。
浜辺で「君」のビキニ姿に興奮しながらも、紳士のように振る舞っている「自分」を想像しています。
冷静に彼女をエスコートする「自分」を想像すればするほど、「君」への気持ちは熱くなっていくでしょう。
現実が見え始める
憧れの君と⼆⼈で
夏の思い出 ⼿を繋いで
考えるだけで胸熱くなる
期待膨らむ 上⼿く⾏くはず
出典: 男⼥6⼈夏物語/作詞:ケツメイシ 作曲:ケツメイシ
ここで少し弱気になっていることに気づきましたか?
車中で「追い風が吹いている」と思っていたのは「気のせいなのか?」と疑問を抱き始めました。
「憧れ」「思い出」「だけで」「はず」などを連発しているところからも不安がよぎります。
想像通りの展開へ
と思いきや寄り添う⼆つの影
楽しげに寄り添い座るの なぜ?
気になる⼆⼈ いや 絵になる⼆⼈
届かぬ思い またオレは⼀⼈
出典: 男⼥6⼈夏物語/作詞:ケツメイシ 作曲:ケツメイシ
「想像していた通り」の展開が待ち受けていました。
素敵な妄想は実らず、あってはならない想像が的中します。
お似合いの2人なのに現実を受け入れることができません。
1番の歌詞でも出てきた「また」のように、向かったいつもの海で再び恋に破れたのでしょう。
再びサビ(現実)に戻りますが、「自分」の恋は砕け散ったはずです。
しかしここでは「君」と付き合っていることになっていて「おかしい」と感じませんか?
ここでも妄想が発揮されているのか、それとも現実なのかわからなくなってきたはずです。
そろそろ物語のクライマックスである「自分」がどうなったのかを見ていきましょう。