80年代の王道ロック、Michael Shenker Group。
MSGは、Michael Shenkerのギターの速いフレーズに合わせてベースも難易度高めのフレーズを弾いている曲が多いのですが、この曲はルート弾き中心で比較的弾きやすいと思います。
イントロのキーボードのバックではベースが和音弾きをしています。
ルートと三度の簡単な2和音なので、押さえ方さえ覚えてしまえばそれほど難しくはないでしょう。
2フィンガーで弾く場合は人差し指と中指の2本で同時に2本の弦を弾きます。
ベースラインはDeep PurpleのSmoke On The Waterのようにスタッカート気味に弾くところが多いので、音を止めるタイミングに気をつけないといけません。
長いギターソロの最後には、1小節近いブレイクが数回入るので、しっかり拍をカウントして次に入るタイミングを外さないようにしましょう。
cheap trick - I Want You To Want Me
日本武道館でのライブアルバムが売れて一躍有名になったという大の親日派バンド、Cheap Trickです。
取り上げたI Want You to Want Meは武道館でもプレイされたキャッチ―なロックンロールナンバーです。
ベースは終始8ビートのルート弾きなので特に難しいところはないと思います。
でも、歌もコード進行もかなりキャッチ―なので、こういうタイプのポップなロックが好きな人はルート弾きをしているだけでも楽しく弾けるのではないでしょうか。
ベースのトム・ピーターソンは12弦ベースを使っていて、かなり音抜けが良くてかつボトムもガツンとしっかり出ているので、普通の4弦ベースだと音まで再現するのはちょっと難しいかもしれません。
The Beatles - Hello, Goodbye
The Beatlesからは後期の名曲、Hello, Goodbyeを取り上げました。
オールディーズという感じの前期と、サイケデリックな曲の多い後期とでは随分色合いの違うThe Beatlesですが、この曲は後期の中ではわりとポップな曲です。
Aメロで少し忙しめのフレーズも出てきますが、全体的にはそれほどスピードも速くなく、ゆったり弾けると思います。
サビの「Hell, Hello~」と歌うところのバックが特徴的で、ベースはド、ド、シ、シ、ラ、ラ、ソ、ソ~ と、スケールをそのまま下るフレーズになっているのに対して、コーラスの「Hello Goodbye Hello Goodbye~」と歌うところはドレミファソラシド~と上っていくフレーズになっています。
コーラスと同じラインがギターでも出てきます。
そんな感じで、スケール練習みたいなラインがそのままフレーズになっているだけなのに、それでいてとても印象的でグッとくる仕上がりになっているという、ちょっとめずらしい曲です。
ベーシスト、ポール・マッカートニーのセンスを感じます。
Guns N' Roses - Sweet Child O'Mine
王道ロックといえば、80年代に登場して隆盛を極めたこのバンドも外せませんね。
Guns N' RosesからはミドルテンポのバラードでSweet Child O'Mineです。
全体的にリズムはゆったりしているので、それほど弾くのが難しいところは出てきません。
ギターのハーモニックなアルペジオで始まる印象的なイントロは、メロディアスなメロディーラインをベースがとっています。
Bメロのバックではちょっとキメっぽいリズムが入っていて、しっかりキメるとカッコイイところです。
Guns N' Rosesは、ダフ・マッケイガンのソリッドでタフなベースサウンドが持ち味のひとつです。
そんなに難易度は高くないのにキマるととてもカッコよくて弾きがいのあるベースの曲が多いので、他にもいろいろ聴いてコピーしてみることをおすすめします。
Black Crowes - Jealous Again
The Black Crowesは、90年代に登場した比較的新しいバンドですが、やっている音楽はかなり伝統的なロックンロールという感じで、The Rolling StonesやLed Zeppelinなどの影響も受けているようです。
その意味ではこの人たちも王道ロックと言ってもいいでしょう。
取り上げたJealous Againという曲は彼らのデビューアルバムに収録されていて、軽快なテンポのロックンロールナンバーです。
ギターの、いかにもロックンロールなリフのバックで、8分のルート弾きを中心としたベースフレーズとなっています。
特に難しいフレーズは出てこないので、曲の展開さえ覚えてしまえば初心者の方でもすぐに弾けるようになると思います。
Faces - Stay With Me
永遠のロックスター、ロッド・スチュワート率いるFaces。
Facesの最も知られている曲のひとつがこのStay With Meです。
ロニー・ウッドの歪んだギターのフレーズからイントロが心地よく始まり、ブレイクでピアノが入ったところでテンポを落とし、テーマに入っていきます。
イントロ、Aメロ、サビと、ベースは一貫してゆったりテンポでノリのいいフレーズを繰り返します。
弾き慣れないとノリをつかむのがちょっと難しいかもしれませんが、展開が変わってもベースはひたすら同じフレーズを弾き続けるので、何とかこのノリを体得してほしいものです。
曲は何度目かのサビのあと、一転してイントロのスピードあるフレーズに再び移行し、各メンバーが2小節ずつのソロを回してフィニッシュ、という展開となっています。
A→B→D→Aというコード進行の繰り返しがとても心地よく、弾いていて気分の上がる曲です。
終わりに
ベース初心者の方におすすめの練習曲を、王道ロックを中心にご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。
取り上げた曲はなるべく有名なものをチョイスしたつもりなので、聴いたことのある曲もいくつかあったのではないでしょうか。
もちろん、初心者の方にもハードルはあまり高くない曲を取り上げていますので、聴いたことのない方もこの機会にチャレンジしてみていただければと思います。
かっこいい曲を楽しくプレイして、みなさまがどんどん上達されることを願っております。
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