隠れた名曲!GReeeeN / 少年が故の情熱とは
通算8枚目のシングル「扉」のカップリング曲
「少年が故の情熱」は、2008年に発売したGReeeeN通算8枚目のシングル「扉」のカップリング曲です。
当時は「扉」のミュージックビデオが大変話題になっていました。
歯科医師と並行でアーティスト活動を続ける彼らは、基本的に顔出しをせずに活動しています。
「扉」のMVでは4人組の男性が歌っている描写があります。
それについて、ついにGReeeeNの4人が素顔を現したのではないかと大きく話題になったのです。
実際には日本語が堪能な外国人4人組だったのですけどね。
全員現役の歯科医師なので、もしかしたら知らぬ間に彼らの施術を受けてるかもしれませんね。
そんな「扉」のカップリング曲である「少年が故の情熱」。
GReeeeN初のベスト・アルバム「いままでのA面、B面ですと!?」にも収録されています。
「扉」とは対称的な疾走感あふれる応援ソング
泣きメロ満載なミディアムチューンである「扉」。
そのカップリングとして収録された「少年が故の情熱」。
こちらは「扉」とは対称的に疾走感が彩る、元気が出るナンバーです。
現代社会で日々の生活に振り回される私達現代人。
そんな私達に、何事にも全力で取り組んでいた幼少期の思い出を想起させてくれる歌詞。
今も昔も自分は自分、あの頃の想いを取り戻そう、と語りかける歌詞の魅力に迫ります。
疾走感のあるギターポップチューン
ハネ気味に刻まれるエレキギター
先述したように疾走感のある曲調が特徴の「少年が故の情熱」。
この曲はGReeeeNの楽曲でも珍しく、コード楽器としてエレキギターをフィーチャーしています。
軽く歪んだギターでの刻みは少々ハネ気味で、さながらスクールパンクのような疾走感を醸し出します。
そんな曲調の中で語られる幼少期の煌めき。
何故か今より空が青く見えていた気がするあの頃の情景が浮かび上がりますね。
導入のサビから大切なことを伝えられる
結論から話す論文のような始まり
どんな時も忘れちゃいけない
幼き日に感じた心
夢に溢れてた
まっすぐな ただまっすぐな
想いのかけら集めてみれば
きれいな笑顔となる
出典: 少年が故の情熱/作詞:GReeeeN 作曲:GReeeeN
頭からサビで始まる「少年が故の情熱」。
このパートで歌われる詞が曲全体のメッセージを包括しています。
最初に言いたい事を全部まとめてしまう。
その様はさながら理系の研究論文での論法の如しです。
このような構成になっているのは、メンバー全員が理系であることが要因かもしれません。
GReeeeNのメンバーは全員歯科医師ですからね。
あれもしたいこれもしたい、自分の将来は明るいと疑わなかった幼少期。
ただただ自分の感情に正直で、小難しい思想もなかったあの頃。
大人になった今も、その時の想いや感情を忘れずに、きれいな笑顔で生きていこう。
そんなメッセージが読み取れますね。
幼少期を具体的に回想し始める
いつまでも
忘れない
今も忘れない
全てが光に満ちていた
一つひとつが宝物だね
あの日の君は今日何を見ていますか
出典: 少年が故の情熱/作詞:GReeeeN 作曲:GReeeeN
ここから忘れることの出来ない、ある種美化された過去の記憶を回想します。
この記事を読んでいる皆様は幼少期の記憶はありますか?
断片的であっても、鮮明な記憶のかけらを誰しも携えているかと思います。
その頃の皆様は将来に今ほど不安を持っていなかったでしょう。
今となっては凄く小さな発見に、目を輝かせていたでしょう。
だからこそ宝物として、記憶の引き出しにしまわれているのでしょう。
大人になった私達は、幼少期とは真逆な視点で今日を生きていたりします。
このパートの最後の問いかけは、私達に思考する行間を与えつつ、答えが一つによるように構成されています。
ある種の誘導尋問のようですが、だからこそ視聴者が同じビジョンを共有できると言えますね。