ソロ7作目にして挑戦的な作品をリリース

【Gimme Gimme Luv/板野友美】歌詞&MVを解説!ギミギミダンスに誘惑されるのは誰?の画像

「Gimme Gimme Luv」は、板野友美さんのソロアーティストとして7作目となるシングル

前作「COME PARTY!」に続くダンサブルな楽曲ですが、本格的なダンスで見る者をあっと驚かせる仕上がりです!

サビで繰り返される「ギミギミラブ」ってどういう意味なのでしょうか。

MVに隠された秘話とは?

そんな疑問にお答えするべく、歌詞MVに秘められた意味について解説していきます。

Soundgraphicsが手がける最新EDMサウンド!

MVを見てまず始めに受ける衝撃は、低音を重視したこれまでにないEDMサウンドです!

サウンドディレクターを手がけたのは、Soundgraphicsというクリエイター集団。

Didrik Thottさんを中心に、3人のクリエイターが作曲家として参加しています。

Didrik ThottさんとMartin Svenssonさんの二人は、EDMの最先端を行くスウェーデンの出身です。

歌って踊れるアーティストを目指す、板野さんや制作陣の本気度がうかがえますね。

前作からダンサブルな楽曲でしたが、今作では歌以上にダンスを中心とした曲の組み立てとなっています。

新たな”板野友美”象を印象づける一作といえるでしょう。

さらにそのバックで流れているのは、ラテンのリズムを模したヒップホップな打ち込みサウンド。

70年代後半に流行ったディスコを取り入れています。

そのため、映像と相まって最先端ながらもどこか懐かしい仕上がりです。

etreのエッジを聞かせた歌詞が攻める!

今回作詞家として参加したのはetreさん

その歌詞が何とも攻めているんです!

AKB48に所属していた時の曲は、歌詞をよく聴かせるいわゆる「歌モノ」でした。

それ対し、現事務所に移籍してからの曲は、特にダンスを中心とした楽曲構成になっています。

歌詞をリズムよくメロディーに乗せているのですね。

「Gimme Gimme Luv」の場合は、さらにダンスミュージックとしての色が強くなっています。

日本語と英語を織り交ぜ、歌詞そのものにもリズム感をはっきりと持たせる仕組みになっているのが特徴的。

加えてネイティブスピーカーが日常的に使っているような略語を使うことによって、リズムを強調しています。

複数の意味を持たせたメッセージ性のある歌詞に作り上げているという印象も。

しかもその略語でさえ、ともちんは歌いこなしているのに驚きです!

この略語は「スラング」と呼びます。

とはいえ、どれがスラングなのか分からないかもしれません。

たとえばタイトルや歌詞に登場する「Gimme Gimme Luv」は、元々「Give Me Love」

GimmeとはGive Meの略語です。ギブミーギブミーと繰り返していると段々「ギミー」になってきませんか?

LuvはLoveのスラングだそうです。

「ギミギミ」とリフレインされる歌詞は、なんとも耳に残って口ずさみたくなりますね。

夏に一度は体験したい一夜限りの恋の駆け引き?!

「Gimme Gimme Luv」の歌詞には、という言葉が繰り返し使われています。

夏に盛り上がる情熱的な恋、あなたはしたことがありますか。

しかもこの歌詞、一夜限りの恋の予感!

冒頭の歌詞を深掘りしてみましょう。

暑い夏に熱い恋

Hey 勇敢なShine 降り注ぐSummer Day
曖昧なFightじゃ 恋も逃げていく
ユラユラ揺れる蜃気楼のような
私の心を捕まえてよ

出典: Gimme Gimme Luv/作詞:etre 作曲; Didrik Thott・Martin Svensson・TAKAROT

「勇敢なShine」は女の子に声をかけてはふられ、それを何回も繰り返すナンパな男性の姿を思い起こさせます。

そんな男の子、主人公の女の子にも声をかけたようですね。

突然降り注ぐ一度きりの夏の出会いの予感!

男の子は恋の駆け引きに慣れていて、曖昧な態度で彼女を誘惑します。

すると女の子は一度くらい体験したいと思っていた、一夜限りの恋の駆け引きに戸惑ってしまうのでした。

「夏のように燃える恋がしたい、でもちょっと不安!」という蜃気楼の心なのです。

挑戦的過ぎる歌詞

(Baby)燃えてる方がCool
(Catch up)目をそらしちゃDanger
(Love is)熱き決戦場

出典: Gimme Gimme Luv/作詞:etre 作曲; Didrik Thott・Martin Svensson・TAKAROT

この部分の歌詞、実はかなり挑戦的なんです!

Babyという言葉は女の子から男の子に使う場合、かわいいお坊ちゃまというニュアンスが含まれます。

しかも「燃えてる方がCool」とまで言い切りました。

Coolには複数の意味があり、冷たい以外にもかっこいいという意味もあるそうです。

さっきまで揺れる心だった女の子が、少し男の子よりも上から出ています。

「もっと私に燃え上がっちゃった方がかっこいいんじゃない?」と言っているわけですね。

「Catch up」は「捕まえて、追いかけてみせて」という意味。

そして「Love is…」の部分から、恋の駆け引きの火ぶたは切って落とされたと読み取ることができます。