GReeeeN「始まりの唄」
2016年発売のシングル
「始まりの唄」は、2016年3月にリリースされたGReeeeNの27枚目のシングルです。
エイブルの2016年春のCMソングとなったこの曲は、慣れ親しんだ場所との別れを「新たな旅の始まり」と表現して歌い上げています。
旅立ちの季節である春にリリースされたこの旅立ちの曲は、ある実際の物語を描いたMVで話題になりました。
収録アルバム「縁」
「始まりの唄」が収録されたアルバム「縁」は、GReeeeNの7枚目のオリジナルアルバムです。
そのタイトルには、GReeeeNが歌い続けてきた様々な「縁」、音楽活動を通して得たたくさんの「縁」の意味が込められています。
初回限定盤にはGReeeeN初となる各メンバーのソロ曲や、6曲のMVが収録されたDVDが特典として付きました。
「始まりの唄」の感動的なMVも、完全版がDVDに収録されています。
話題になった感動のMVとエピソードを紹介

「始まりの唄」のMVとして映し出されるのは、2016年3月に閉校となった、福島県東白川郡矢祭町の関岡小学校の記録です。
MVでは、関岡小学校の最後の数十日が、一切の脚色を加えないリアルな物語として描かれました。
GReeeeNが結成された地であり、リーダーのHIDEが歯科医師として東日本大震災の犠牲者の検死にも携わり、メンバー自身も被災するなど、深く関わり続けてきた福島県。
その中にある小さな小学校が閉校を迎えるにあたって、とある縁から子どもたちや先生たちの風景がMVとして記録されることになりました。
そこには、明るくまっすぐに笑いながら毎日を過ごす子どもたちや、彼らを優しく見守る先生たちの飾らない姿が映し出されています。
慣れ親しんだ母校に別れを告げて旅立っていく彼らの姿は、新しい日々の始まりを歌う曲と相まって感動を誘います。
歌詞のメッセージを読み解く
旅立ちの日を描く歌い出し
瞳 閉じれば まぶたに広がる
今日まで過ごした これまでの物語
見慣れた顔と 聞き慣れた声を
カバンに詰め込み 歩き始めた
出典: 始まりの唄/作詞:GReeeeN 作曲:GReeeeN
歌詞は、旅立ちの日にこれまでのことを思い出す様子から始まります。
今いる場所を去る準備としてカバンに詰めていく荷物。それらと一緒に、共に過ごした人々との記憶も大切な「思い出」として持っていくのでしょう。
窓に流れる遠ざかる僕の街
未来(イキサキ)はただ前だけ 行こう
出典: 始まりの唄/作詞:GReeeeN 作曲:GReeeeN
離れていく懐かしい場所を眺める姿には、さびしさと共に、「前を向いていこう」という強い気持ちも表れています。
新しい物語の始まり
今日から始まる物語
どんな話も 描くのは夢(ココ)次第
さあ行こう 何処までも
そう決めたこと 忘れないように
『拝啓 昨日までの自分へ』
僕は君の途中
出典: 始まりの唄/作詞:GReeeeN 作曲:GReeeeN